長崎旅3 - 軍艦島へ上陸
3日目は、午前に軍艦島に向かう3時間のツアーに参加し、午後は、夕方の帰便までの時間、長崎市内をぶらぶらした。
「上陸できるかどうかは、近づかないとわからない」という触れ込み。曇りぎみの天気、近づくごとに緊張したけれど、波には恵まれたらしく、無事その地を踏むことができた。平たく言えば「廃墟ツアー」なのだけれど、簡単な歴史や、いまここに存在する状況などの説明を聞きながら、朽ち果てた建物を間近に見る、異質な時間だった。
もう遺跡といってもよい。ここに来なければ知ることのなかった、日本の資源開発の歴史のページを見た気がした。国策だった炭鉱開発の熱気を受けて、1つの小さな島に、マンションや学校、映画館、遊郭までもができ、1つの街が完成された。時代の移り変わりとともにニーズも衰え、住む人も減り続け、閉鎖に至る。もはや、天然資源を持たない国にいると想像もできないが、いま、油田や金山銀山が近所に出ていたら、こんな感じでメーカーや商社が街を作っていたのかもしれない。
■ 3日目
- ホテル1Fの居酒屋で朝食 日本酒メニューにあった「船中八策」が気になる
- チェックアウトし、長崎駅前のコインロッカーへ荷物を預ける
- 集合場所は、実は泊まったホテルのロビーだったのだけれど、油断して舞い戻るのがちょっと集合に遅れてしまう
- 30名弱が乗れそうな旅客船に乗り込み、「軍艦島を世界遺産に!」と背中に字の入ったTシャツを着たガイドおじさんの話を聞く
- 約30分の船旅で、まずは手前の高島に到着。岩崎弥太郎さんの銅像が立派に建っていた
- 軍艦島の模型とともに、石炭の実物や、炭鉱開発時の品々が展示されていた
- また船に乗り、いよいよ軍艦島に近づく。曇りぎみで涼しいくらい
- 島の桟橋に船を横づけ。といってもアンカリングできる場所はこの壁だけ
- ここに縛りつけるだけでは、波で船が持っていかれることがよくあるらしい。スタッフが先に降り、ロープで何カ所も結わえ付けている
- 運良く上陸でき、間近にそびえる廃墟
- 離岸中。たしかに「軍艦」に見える
- 右の写真のカメラを持ってきたプロ仕様の人は、一眼レフと銀塩、2台態勢だった
- 銀塩のほうは、四角い窓をのぞかせてもらったけど、よくわからないが高価そうなタイプ
- 実は、最後に亀山社中記念館に向かったのだが、間違った山道を選択してしまい、たどりつけず、またの機会ということにした
- 延命寺という山寺の、尾道を彷彿とさせる急な急な坂を歩き上ったあとで、ここで一気に疲れがおそってきてしまった
- 迷いに始まり、迷いに終わるという感じだ
- 予定があってないような、行き当たりばったりの旅
- 行けなかった場所は、「また今度来るように」という神様の思し召しと思うようにしている
- 夕方には長崎空港へと向かう
- ゆったり到着、、と思いきや、飛行機の時間を1時間後ろに勘違いしていて、けっこうオンタイムな到着
- 行き当たりばったりのリスクを最後にちょっと感じた旅だった
以上