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"WA" Dining 嘉咲 KASHOW

出張先ホテルの1Fにあるダイニングレストラン。となると、朝食時には宿泊客でいっぱいになるおあつらえ向きの食事処、という印象。けれど、平日夜の空いている夕食時に行ってみると、落ち着いたかなりいい雰囲気を持った場所だとわかった。アルファベットの店名はなくてもよいのに、という点が惜しい。


こげ茶色の壁面に、壁沿いのソファーのベージュが一体化して、ひとつの風景になっている。普通は、同じフェイクレザーでもコスト抑えめの白系が並んでいたりして、それはそれで明るい雰囲気にはなるのだけれど、この店はなんと言うか、暖色照明や椅子・テーブルの配置、床の色に至るまで、一体感があって過ごしやすかった。過ごしやすさという意味で、設計者の思いが素人にも充分伝わってきたという感じだ。こういう店舗内デザインも、一種の空間芸術としてみると、華道のそれは、固定された剣山からの「広がり」で考えていくのに対して、部屋という広さの決まった空間に、家具や光や色を埋めていき、「狭まり」で考えていくようなものだろうという気がする。


「アボガドまぐろ」がうまい。わさび和えで、みりんか何かの甘みも合わさっていて、自分で作ってみたくなった。帰ってからまだ作ってないけど。

嘉咲 名駅本店

HOT PEPPER 嘉咲 名駅本店