ハンバーガーの教訓
「マックからマックへ」のCEOというイメージしか無かった。構成そのものは、書き方によっては、とかく自慢話に読めてしまうはずだけれど、なぜかそれを感じない。成果に裏打ちされたしっかりした考えを持った人なんだと、これを読んで感じた。
- ファストフードのサービスでは、計測器やパソコンと異なり、(食べたいと思って選ぶ、目の前の人の)スパンの短い欲求を満たす必要がある
- QSCにバリューを加えた「QSC&V」が、この業態におけるサービスの本質
- トップダウンであった従来の体質を転換する大変さ(何度か形を変えて述べられる。それだけ心に残ったということだろう)
- まったく希望と違う環境に放り込まれて、反発することがあっても努力してみる。それは認められ、その経験は無駄にはならない
4点めは、エンジニア出身+転職組、という点だけで勝手に親近感を覚え、とくに記憶に残った箇所だった。末尾近くには転職に関する持論もあり、転職を迷う人にとっては、参考になる羅針盤の1つになるかもしれない。
ハンバーガーの教訓―消費者の欲求を考える意味 (角川oneテーマ21)
- 作者: 原田泳幸
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/01
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