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IT寄りの日常・IT以外の日常。ランニング。美術展や展示会感想。長文でもなるべく読みやすく構成する練習を兼ねています

ヴァンジ彫刻庭園美術館

興味があったのは、ヴァンジという単語の響きだった。「ヴァンジはどうやら人の名前らしい」「数々の彫刻が屋外の庭園にあるようだ」という情報を粗くつかんだ時点で、あえて深くは調べず、東海道線で2時間近くかけてJR三島駅まで繰り出した。駅前の無料シャトルバスに30分弱ゆられ、クレマチスの丘という場所にたどり着く。美術館、文学館、フラワーショップ、レストランなどが集まるcultural complex(要はいろいろ文化的な施設が集まった場所)だった。きれいで広々と落ち着いた庭園では時間がゆっくりさらさらと流れていて、これはこれで、休日の時間の過ごし方としてはかなり悪くない。実際、観光という風ではないラフな服装で、普段の休日を過ごす場所として使っているような人もちらほらいた。


今回の目的であるヴァンジ彫刻庭園美術館へさっそく向かう。

ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの、世界で唯一の個人美術館として、2002年4月28日、富士山に連なる愛鷹山麓の中腹にあるこの地に開館しました。

という内容はチケットセンターでもらったパンフレットにもあった。芸術家名を冠してその個人の作品を常設する美術館は国内にもいくつかあると思うが、屋外のこれだけの面積を使った、常設の「美術館」というのは珍しい。いろんな人の彫刻作品を置いても問題なさそうな敷地の広さだが、どうやらそれもなく、あくまでヴァンジさん専用の展示場所のようだ。作品はこの年譜ページの通りで、2009年(御年78才)でまだまだ新作、個展も手がけているようだ。


実際に見て回り、大理石、石膏、御影石、ブロンズなどいろんな素材を用いて「人間とは何か」を表現し続ける異才であることを知る。彫刻という自分の中の狭いイメージが広がり、残った印象のほとんどは「曲面」だった。1つの固体を「彫る」だけのはずなのに、表面に微妙な力を与えた粘土のように曲面がきれいに残り、どうみても人間の肌にしか見えない箇所がいくつもあった。実際はかなり細やかに研磨したのだとは思うが、元々が石であることを忘れてしまう作品も多かった。

  • クレマチスを含めて、花はすべて丁寧に手入れされていた

  • 「竹林の中の男」

  • 子供向けにふりがな付きの小冊子を見て、目で見て心で考える

  • その他の写真はこちら

2011-05-02_Clematis_no_oka

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