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2011年 区切りのスリッパ

今年も仕事納めだ。越年案件もあるが、区切りと見通しをつけた状態にできたので、前向きに休みに入れる。今年はいろいろなことがあった。おそらく10年後も憶えている1年になると思う。区切りをつける意味で、約2年前から会社の部屋履きに使っていたスリッパを処分した。

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なぜわざわざ写真に残したかったか、と思い直すと、3/11の揺れで、本気でビルが倒れると思いながら階段を駆け下りたとき、気がついたら履いていた、という記憶が今もすぐ思い出せるからだ。それまで、これを履いて外へ出ることはなかった。いまは昼休みに履いて出るのも普通になったけれど、なぜかたまに揺れているような感覚が戻る。年をまたぐことで、何かの確率が下がるとかリセットされることはないけれど、なんとなく目に見えない区切りを感じて、自然にゴミ箱に持っていった。


よかったこともそうでなかったことも、公私含めて、自分の糧にしなければ。

    • 転職後3年を迎え、キャリアという側面では区切りの時期と感じつつ、担当の仕事をコンスタントにこなし、効率性や情報共有に意識を割いてやってきた。メンバーも増え、必要なときにフォローし合う、大きな作業を分担してまとめあげる大切な経験ができた。
    • 歯医者でペリコという炎症を治療したり、ストレスから体調を崩したり。負荷が多くても、やるべきことが何となく見えているうちはストレスもなく、仕事も進み具合がいい。そうでないとき、精神的にきつい対応ががさがさと重なると、体調に出てくることを知った年だった。
    • スリッパには地震の記憶が残り、節電を意識する春夏。電力制限令で土日出社する顧客に対応した6-8月の休日出勤対応。これは正直、いろんな意味できつかった。
    • 秋以降は動き方が少し変わり、新しい分野での可能性を探りつつ手を動かす仕事を任される。やりたいようにやらせてもらう自由さは、最初はとまどうものの、今は自分主体で考えて動けるモチベーションにつながっている。目標をどこへ設定し、区切りをどこでつけるか。
    • 真剣な思いに行動がともなわず、行動しない後悔。いつ何どきも現実は、そうなるべくして現れる。何をすれば平常でいられるか、ということを一生懸命考えて気を紛らわせる。仕事だったり趣味だったり。来年は、同じ後悔だったとしても、行動して得る1年にしたい。
    • 両親とハワイ旅行に行けたり、写真洗浄ボランティアに参加したり、友人とグアム旅行に行ったり。どれもいい思い出だ。
    • 足を踏み入れた新しい世界は、ゴルフと、ミラーレス一眼だ。MacBook Air を今年モデルに買い替えつつ、各社の UltraBook の打ち心地をたまに店頭でチェックする作業も継続中。来年はもう少しラインナップが揃うだろう。
    • Twitter の使い方も印象的な年だった。震災や計画停電関係でRTを用いる情報の広がりにちょっとした感動を受けるとともに、デマ情報の判別がまた大切、ということも身をもって知った。冬からは、新しく知り合った皆さんとの@やりとりも増えた。これまではTwitter上だけで知っている人々とのやりとりが多かったが、実際に会った人とやりとりすると、表情が加わるというか、質の違いを感じる。同じツールでも、自分自身が使い方を変えることでその感触が変わる、ということがわかった年でもあった。