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always one step forward

IT寄りの日常・IT以外の日常。ランニング。美術展や展示会感想。長文でもなるべく読みやすく構成する練習を兼ねています

J・エドガー

FBI初代長官の話。今までほとんど知らなかった。途中からは「FBIはじめて物語」「FBIを作りあげた男」というサブタイトルを自分で勝手につけて観るようにすると入り込めた。無理やり日本のイメージで言えば、警察がなかったころに警察庁という組織を作り上げたようなもの。「8人の大統領が恐れた男」は、3. のことを言っているのだろうけれど、大統領全員との生々しいやりとりが描かれているわけではないので(そうするといろいろ問題があるのかもしれない)、ちょっとずれたコピーだなと感じる。

  1. 国会図書館のすべての資料に対応した目録カードをつくり、管理できるようにした(無整理情報のデータベース化)
  2. 犯罪現場の指紋をとるなどまったくされていなかった時代から、それを重要視するようにした(指紋のデータベース化)
  3. FBIとして "公式の" 人物データベースを公称して行うと同時に、政治家個人のスキャンダルを(過去までさかのぼって)別の極秘ファイルに集めて、いざというときのカードにしていた(公的権力+フィクサーという2本柱、または飛車+角)

J・エドガー

J・エドガーとは編集


主人公のレオナルド・ディカプリオが議会で朗々と語るシーンが何度かある。特に、リンドバーグ法を成立させるために、冷静でよどみのない、演説のような証言シーンに2分くらい使っていた。字幕翻訳の人も大変だったろうなと思いつつ、ここは聞き応えがある。また、最初のほう、国会図書館の室内を真上から見下ろすカットもなかなか。本物なのかはわからないけれど、「SP 革命編」の国会議事堂(よく見ると惜しくも作り物とわかってしまう)に比べると、かなり "本物感" があった。


ただ、特に前半、いい意味でいえば「抑えた色調」なのだけれど、全体の色味が地味なために、視覚に訴える起伏が少なくてちょっと退屈だった。たとえば、捜査員のコートはグレーか黒、せいぜい濃い茶色。自動車や建物は、もう少し明るい色調のものも絶対にあったはずなのに、出てこない。しかしこれも、口ひげがあるだけで捜査員を解雇したとか、華美な服装を極力排した、というエドガーの厳しいポリシーを示していたのかもしれない。

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