2012/1 エアアジア AirAsia 搭乗記
※ なぜかこのエントリがけっこう読まれているのと、写真へのリンクが切れていたので貼り直したものを2013/3に再投稿。情報はいずれも昨年1月現在のものです
今回シンガポール往復はこの LCC のおかげで、2日前予約という直前でも現実的な値段(往復6万円台)で行けた。JAL/ANA/シンガポール航空の約半額、マレーシア航空にも空きがなく、チャイナエアラインは同じくらいの価格帯だけれど成田発着。「羽田夜発のLCC」に乗ってみたかったのもあって、もうあまり調べずに決めた。
結論
- ○もあり△もあり、明らかに選択肢の一つではあるけれど、もう一度この会社の路線に乗りたいかといえばけっこう微妙
- 後から調べるとたくさんの航空会社が就航しているし、もし次行くなら早めの予約で、代理店経由かパックツアー、JAL/デルタ航空/マレーシア航空/シンガポール航空のどれかにしたい
- けれどAirAsiaも「わりと直前でも行きたくなったら行ける」というメリットで、選択肢にはなる
- 快適と思っていた「羽田夜発」が思ったよりしんどい、ということもわかったし、まあいい経験ができたと思う
思ったより○だった点
- 座席は我慢できる
- こういう情報「LCCって座席間スペース狭くて長時間は厳しい?」もあったけれど、実際の座席は他の航空会社(のエコノミークラス)とほぼ同じと個人的には感じた
- ただ、前後が少し狭く感じる。身長176cmでこうなので、身長が180cm以上だと正直きついかもしれない。●に座っていて、トイレに立つには確実に○に動いてもらう必要がある
- 窓|●|○|○|通路
- 帰りは空いていて、同じ窓際でも隣はいなかった(−)のでゆったりできた。横の圧迫感があるかないかでかなり変わる
- 通路|−|−|●|窓
- こういう状態で7-8時間をどう過ごせるかで変わってくる。深夜飛ぶなら機内は暗く、寝られるなら楽なのだけれど、夜行バスで寝られないのと同じく、あまり寝られなかった
- 結局、これは LCC でなくても同じなので、単に「長時間フライト、エコノミークラスでどう過ごせるか」に置きかえてもよさそう
- 機内アナウンスは日本語もある
- (もちろん日本発着便に限るのだろうけれど、)英語、マレー語、日本語の順で同じことを話してくれる。1人旅、長時間のフライトだと、ときどき一瞬、えらい遠くにきてしまったなと不安がよぎることがある。こういうときは、たとえ機械的な内容でも、片言でない日本語を聴くだけで落ち着く
- 機内食は選べる(食べる/食べないも含めて)
- Web上でメニューを見ながら事前予約できる。約45分のKUL→SIN便でも、予約しておけば持ってきてくれる
- 機内食はその場でも注文できる
- 事前予約しなければ食べられないかというと、そうでもなく、その場で支払って注文している人もいた
- もちろん「数には限りがあります」のはずなので、食べたいなら予約。写真のようなセットで400円程度
ほかに500mlの水が3RM(約75円)、BOHのミルクティーが4RM(100円)など。小さいサイズのプリングルスは3RM。食後もわりと頻繁に回ってくれるし、欲しいタイミングで呼んでもいい。「なんでも有料」ではあるのだけれど、新幹線の機内販売のような感覚で、特に違和感はなかった
使ってみてわかった△な点
- ラウンジ混雑
- LCCに限らずだけれど、23時台の羽田空港国際線ターミナルのカードラウンジは落ち着けない。23時以降発の10数便に対するキャパシティが単に小さいのだろう
- 残念ながら航空会社の上客でない以上いいラウンジは利用できず、カードラウンジ=一般庶民の友として割り切って使うか、ラウンジは使わないほうがいいと思った
- 持ち込み手荷物の「重量」要注意
- 大きさ制限 56cm x 36cm x 23cm のほか「7kg」という重量制限がある。軽いブリーフケースでも荷物を入れて「ちょっと重いな」と感じたらだいたい5-6kgなので、家で体重計で計って中身を絞った。お土産持参などの場合は追加料金を払うことを考えたほうがよい
- 追加料金を払えば重量合計の上限が上げられる。羽田→シンガポールの場合、15kgまでで+3000円。制限というよりは「スーパーサイズ化」と表現されたサービスの一種になっていて、
- 「ご購入いただいた許容量を超えなければ、お荷物の数に制限はございません。エアアジアの手荷物のスーパーサイズ化は、受託手荷物の少ないお客様から多いお客様まで対応できる柔軟性に富んだサービスです。」‥ものは言いようだ
- 小銭上乗せシステム
- チェックインに時間かかりすぎ
- Web上で予約、決済の後「Webチェックイン」が行え、座席も確定。QRコードつきの「Boarding Pass」と書かれたPDFをメールで受け取り、よしよしスムーズだなとこのまま手荷物検査場へ行くと「カウンターで搭乗券に交換してください」‥約1時間の行列。余裕持って行ったほうがよい
- クアラルンプール国際空港のLCC専用ターミナル、手荷物検査で1時間待ち
- 朝6-7時到着便が重なり、カウンター前に多人種からなる行列ができる。ここもキャパシティが低すぎる
- Comfort Kitの中身はそんなに comfortable じゃない
- 薄手のタオルケットとアイマスク、空気入れる枕のセット。枕は薄いウレタン製で、いい材質とは言えず使わなかった
- ただ、(写真で下側に入った)ブランケット入りの赤いドラム状のケースが、いい感じに枕になってくれた(という意味では comfort kit かもしれない)