語順変化でしっくり
予定調和のやり取りが崩れるとお互い気まずい、という話。
一般例
コンビニや他のスーパーでよくある、買ったものにお箸やスプーンをつけてもらうあのやりとり。
- 「お箸(とスプーン)をお入れしますか?」
- 「お箸(とスプーン)はご必要ですか?」
僕は「要りません」のタイプなので「あ、いやいいです」と毎度答える。別に毎度でも面倒でなく、相手(店員)にとってもそれは予想した回答なので「ありがとうございます」。それはまあスムーズ。
特殊例
しかし、近所のとあるミニスーパー(いやまあマルエツプチですが)では、いつからか、質問形ではなく、
- 「お箸・スプーンがご入り用でしたら、レジ前からお取りください」
という準セルフサービスになっている。合理的ではあります。ただ、一文にすると何と言うことはない言葉だけれど、こちらはある程度の機械的スムーズさを想定している状態なので、
- 「お箸・スプーン/がご入り用でしたら‥」
この「/」の段階で「あ、いいです」と言ってしまう。無理やり可視化すると:
→ | ||
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店員 | お箸・スプーン | がご入り用でしたら‥ |
僕 | いやいいです。あ‥ |
何かお互いまずいことを言ったみたいで気まずい。かといって申し訳ございません、という言葉が出てくるシーンでもない
対処法1
- 「マルエツプチなら質問形ではない」と頭に叩き込む
- 意外と難易度が高い。たまにしか行かないので。確率2割の事象に常に備えるのはけっこう面倒
対処法2
- 助詞(★)を待つ
→ | |||
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店員 | お箸・スプーン | は | ご入り用ですか? |
店員 | お箸・スプーン | が | ご入り用でしたら、レジ前からお取りください |
僕 | ★ |
- 「★=は」のときだけ「あ、いやいいです」対応
- 意外と難易度が高い。たまにしか行かないので。確率2割の事象に常に備えるのはけっこう面倒
対処法3
- 言い換えの提案
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店員 | お箸・スプーン | がご入り用でしたら‥ | |
店員 | ご必要なお箸・スプーン | がありましたら‥ |
- これだと最初の1語で判断できる。百人一首の「むすめふさほせ」方式。お互いが気まずくならない。
- 詠み札=上の句の最初の1文字目で、取り札=下の句が確定する7枚
というわけで気が向いたらマルエツプチさんに提案してみます。