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always one step forward

IT寄りの日常・IT以外の日常。ランニング。美術展や展示会感想。長文でもなるべく読みやすく構成する練習を兼ねています

スノーデンファイル - 地球上で最も追われている男の真実

review

「コンピュータやネットワークにより、あなたがたは常に監視されています」‥いわゆる監視社会を描く映画や小説、TVドラマは数多くある。これらが描く社会が実現、すでに運用されている、ということがよくわかる1冊。

スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実

スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実

スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実

スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実

事実は小説より奇なり

  • アメリカの国家安全保障局(NSA)により、電話、メール、あらゆる通話が監視状態にある
  • そのことを、大手IT企業有名どころはほぼ、事実上許諾している
  • それに加え、(設置者である通信会社の許可なく)通信ケーブルに盗聴器を仕掛け、文字通りwire-tapしている

「事実は小説より奇なり」の言葉通り、事実なのか小説なのかよくわからない箇所も多々ある。そもそもこの"作品"は、フィクションなのかノンフィクションなのか。一読者としては結局、そこにはたどりつけないので、変に疑わず、勘ぐらずに読み進める方がスムーズ

Mr.スノーデン

昨年夏にロシアへ入国、いま現在もロシアに滞在中のスノーデン氏。

  • ロシア、スノーデン氏の滞在許可延長へ - WSJ
    • "【モスクワ】ロシアは米国家安全保障局(NSA)の個人情報収集活動を暴露し、一時的に政治亡命しているエドワード・スノーデン元NSA契約職員の滞在許可を延長する可能性が高い。移民当局高官が11日明らかにした"
    • "弁護士によるとスノーデン氏は9日、ロシア滞在許可が今月31日に期限切れを迎えるのに伴い、延長を申請した。国家の機密情報漏洩(ろうえい)容疑での訴追を逃れるため米国を出国したスノーデン氏は、2013年夏にロシアから一時的政治亡命者に認定され、1年の滞在許可を得た"
    • "インタファクス通信によると、ロシア連邦移民局のウラジーミル・ボロフ副局長は「一時的亡命者認定の延長に何ら問題はないと考える。(スノーデン氏の)状況は変わっていない。生命の危険がまだ残り、連邦移民局には認定を延長する正当な理由がある」と語り、延長申請が来週承認されるとの見方を示した"

以下のような点が克明に語られる。

  • スノーデン氏の生い立ちや職歴(日本の米軍基地での勤務についても描写あり)
  • なぜリークを決意し、
  • なぜリーク先にガーディアン誌を選んだか、
  • またなぜその中のジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏を選んだか、

資料をリークし、インタビューに応じた場所は香港のホテルの一部屋。この部屋を描くシーンが印象的。

著者は、ガーディアン社出身、グリーンウォルド氏とは別のジャーナリスト。著作全体としての視点は、スノーデン⇔アメリカ政府という対立軸をやや離れて眺めている感じ。この事件に関連した別作品である「暴露」はグリーンウォルド氏本人によるもので、(読んでいないけれど)スノーデン氏とのやりとりが克明に描かれているものと思われる:

暴露:スノーデンが私に託したファイル

暴露:スノーデンが私に託したファイル

暴露―スノーデンが私に託したファイル―

暴露―スノーデンが私に託したファイル―

後半はまるで別作品

後半1/3は、イギリス政府およびGCHQ(政府通信本部)が絡む政治劇に感じた。まるで別のドラマの筋書きを読んでいるよう。

監視社会といえば

いろんな映画・テレビドラマがある。このタイプの作品は結構好きで、観たことのあるものでは:

  • パーソン・オブ・インタレスト:「You're being watched.(あなたは監視されている)」の台詞で始まるドラマ

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