東京マラソン2015 給水ボランティアで参加
ランナー応募に落選したのをきっかけに、40km給水所でボランティア参加した。一言でいうと、感動と楽しさだった。
感動、と文章に平たく書いて伝わるものは少ないけれど、率直には、何度か泣きそうになっていた。そんな感情になるとは、始める前は想像できなかったけれど、終わった今になれば納得。
都心の多くの公道が約半日"貸し切られ"、もはや「都市型お祭り」の象徴といってもいいこの大会。交通面で見れば、交通規制開始→大会開始〜終了→交通規制解除の流れ。終幕ともいえる最終ランナー通過後〜交通規制解除まで、とてもシステマティックに実施され、9回を重ねたこの大会の成熟度を、裏側から、そしてとても現場近くから実感できた。
今後もランナー参加の応募は続けると思うけれど、ボランティア参加でも充分楽しいことが確定。なんらかの形でまた必ず参加します。
あとは写真と合わせて:
前日:ボランティア説明会 @ 東京ビッグサイト会議棟
- 1000人収容の大きなホール。担当ブロックごとに説明時間が異なり、この回は計3ブロック分、約900人が集まった
- 説明会は計1時間弱、その約1/3はスポンサー大塚製薬の製品PR。残りの説明はVTRがメイン
- しかもこのブロックでは扱わない「アミノバリュー コンク BCAAの効用」も含まれ、なんでやねん感が一瞬でた
- そもそも(オンライン説明等でなく)あえて足を運ばせる理由はなんだろう、と思いながら聞いていたけれど、まあやっぱり参加意思の確認なんだろうな
- 「説明資料とスタッフウェア送りますので当日来てください」方式では、意思伝達が緩くなり、当日欠席者が増えたり、作業効率が落ちたりするのだろう
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- コースである日本橋交差点近く。前日22時現在で垂れ幕がすでにかけられていた。大イベントの前日のこういう「準備中の状態」を見るのはけっこう好き
当日:給水テーブルからの視点
雨だ雨だと予想された空は、朝から全面曇りではあったものの、結局終了時まで雨を降らせることはほとんどなかった。9時前後にぱらついた程度。結果的にランナーにとってはかなり好条件だったようだ
ランナーが通過する時間帯にもよるけれど、ともかく、ランナーそれぞれ、いろんな表情があった。40km過ぎ、最後の給水所という影響も大きい:
- 序盤からのペースや勢いをここまで持続し、水を取る必要もなくさっそうと駆け抜ける人
- 動画を撮りながら楽しそうにボランティアスタッフとハイタッチする人
- 机に置かれた水を「ありがとう」「いただきます」と添えてもらう人
- 涙を流しながら辛い表情、しかし歩く速度は落とさない人
- ボランティア全体へのお礼とも聞こえた「ボランティアありがとうございました」の言葉
と本当にいろいろ。喜怒哀楽、という分け方とも少し異なる
- 本人たちの目的はchallengeだったり、enjoyだったり、overcome myselfだったり
- しかし、約10倍の当選倍率で得た機会に、それぞれのやり方で準備し、それぞれの思いで当日を迎え、この40km地点まで到達した点では共通している
- その人々から、共通したthankという感情も多く受け取ることができた(気がする)
- いかにも辛そうな人には、本当は「よくここまでたどり着きました」「その一歩も確実にゴールに向かってます」などを伝えたくなるのだけれど、その言葉が果たして相手にとって100点なのか?
- あまり声はかけないようにした。顔を見て笑顔で拍手を送る、をとにかく最後まで続けた
そういえば前日説明会では「ボランティアスタッフもこの大会を作っている人々の一人」というメッセージがあった。これを直接聴き、意識を持つために参加したのかもしれない
終幕
救護スタッフや大会公式車を周囲に従えた最終ランナーを、拍手とハイタッチで見送った。
片付けはそれより前に徐々に行っている。担当エリアごとにボランティアスタッフが分担して:
- ごみをまとめ、
- PETボトルのラベルは剥がして分別し、
- テーブルをたたみ、
- たたんだ段ボールはテープで巻き、
- 余った水を台車で運んだ。
それからしばらくして、ゴミ収集車、散水車、台車運搬の業者トラックが、もう当たり前のように要領よく、順にあらわれる。コース上にいるランナーは邪魔せず、かつ交通規制を最小時間で済ませようという工夫がとられていた
- かなりぼけたけど「規制解除車」。目印となるこの車が通った後の道路は、交通規制解除された状態になる(らしい)
- そのあとに交通規制解除をお知らせする、警視庁のトラック。あまり見ない特殊車両
- 警察各車両が通行。大名行列でいう最後。何が特別でもないけどなんとなくカメラを向けた
おまけ:スタッフウェアなど
- タオルも軍手もあってよかった。ウェアは薄手で防水仕様。もちろん雨を覚悟していたけれど、降らずでいろいろ楽だった
- 軍手は片手だけにつけ、もう一方の手は軍手なし、が個人的にはいろいろ作業しやすかった(個人の好みもあり)
重なった紙コップをばらけて並べる作業では↓を思い出した。(スタッフは多数おり、実際はここまで素早く行う必要はありません)