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PENTAX フォトスクール(一眼レフ基本)@海老名に参加した

試し撮り

元旦、メーカー通販サイトの福袋でデジタル一眼レフカメラ「K-S2」を買ったはいいけれど、まともには触っていないまま1ヶ月が経過。座学+実習で基本的なことを教えてくれるセミナーがいいタイミングであったので参加した。

「フォトスクール」の名の通り、露出+シャッタースピード+絞りの基本3事項を起点に、測距点の活用のしかたなどを座学で教わる前半。後半は公園でいろいろな撮り方を知ることができた。

デジタル一眼レフカメラの基本」及び「デジタル一眼レフカメラの基本(実践編)」の2講座を半日で受講いただく講座です。ISO感度、露出補正、レンズの効果、ホワイトバランスなどをまずは教室で学び、後半に屋外で実際に撮影しながら体験していただきます

海老名へ

海老名といえば「ビナウォーク」今回は会場の反対側だったので訪れず

小田急線 海老名駅

そういえば小田急海老名駅の列車接近メロディがいきものがかりだった

RICOH Future House

写真左が会場「RICOH Future House」小田急線を降り、JR海老名駅(相模線)側へ向かい西口を出たところにある

RICOH Future House

イベント一覧からは、(カメラ教室もあるけれど)地元の創業支援に近い内容も多い。CSRの一環というか、会社としての街づくり協力がなされていることがよくわかる

リコーテクノロジーセンター

写真右奥に見えるのがリコーの研究開発拠点「リコーテクノロジーセンター」

セミナー終盤にちらっと聞いたところでは、会社自体が、このエリア - JR海老名駅西口側 - の開発自体にそれなりに関わったとのことだった。おそらく以下の記事の内容に近い

建設にかかった投資額は230億円。神奈川県や海老名市からの助成金も活用した。最寄りの海老名駅から海老名事業所までの道路を拡幅するといった基盤整備面での協力も得ている

道路を挟んだ向かいには中規模なららぽーとも営業中だった

試し撮り

リコーかペンタックス

RICOH‥」の建物でPENTAX製カメラのセミナーに参加する、というのは、当然のように別会社と思っていた昔から考えると不思議な感覚

リコー+ペンタックス、遡れば+HOYAで事業統合や合併。ガラガラと会社そのものの枠組みが変わってから6-7年。自分がかつて所属したメーカー(電機系ではない)では幸いにも合併などはなかったけれど、現場としてはどんな感覚なのだろう

PENTAXのカメラは過去も現在も当然「元ペンタックス」の技術力で開発されたのだろうし、ブランドを残してくれてありがとう、という気持ちだろうか。あるいはリコーのノウハウも混ざり、ライセンス料なしで当時の特許技術を使い合ったり、のような相乗効果もあるのだろうか

などなど、セミナー内容とは関係ないところにまで思いを馳せられる西口側の風景だった。

ようやく本編へ:

座学

テキスト表紙。一部割愛されたけれど丁寧な進行

セミナー内容

6名参加、一眼レフ利用歴がある方のほうが多めだった。自分のような利用歴なしの方もいた

初撮り

説明の合間に自分のカメラで試し撮り。よくあるショット

試し撮り

試し撮り

そういえば、購入後に自宅で触ることはもちろんあったけれど、「SDカードを入れて、構図を決め、まともにシャッターを切った」のはこれが初めてだった

PENTAX KPが鎮座

今月下旬発売予定、同時期開催されるCP+でも目玉になるであろうKPが目の前にあった

PENTAX KP

触っていただけます、ということで、シルバーKPを右に置き、自分の黒K-S2を左に並べた。レンズはそれぞれ異なるので参考程度に

左K-S2 右KP

持ってすぐわかるのは、右側グリップのコンパクトさ。グリップは3種類から交換可能、これは小さいSグリップ

左K-S2 右KP

しつこく向きを変えて撮影。長めのレンズを支えるのに不安定では?と見た目からは思ったけれど、支える左手があるので、持ってみると意外と安定している

上K-S2 下KP

ダイヤル等のインターフェースはかのK-1を継承したとのこと

写真では伝わりづらいけれど、この、誰彼となく「昔」「クラシック」を思い起こさせてくれるシルバーの質感は何ともいえない。

軽量で強い素材を選びつつ、色や質感も無視できない。かなりの手間コストをかけつつも、ブラック一色展開にしないところに、なんというかメーカー哲学を感じる

座学内容

有料セミナーであり開示はなるべく控えつつ、いろいろ知らない使い方がありためになった。たとえばこの「測距点の利用」

セミナー内容

  • 普段11点や5点(機種によって27点)に設定、AFをカメラ任せにするのが無難だけれど、
  • 厳密にピント合わせしたいときの「中央1点」、
  • 「セレクト」で意図的にどこかに固定、構図を決めてからピント位置を決めたいときに使える

3つめは三脚併用が前提かもしれないけれど、こんな設定はスマートフォンカメラではできない。使い方の幅は広がる

外で実習

測距点の選び方

これは実習ではないけれど)お店のロゴに向いて適当に撮ってみると、見事にピントは左側の木々へ^^;

思い返せば、このときは測距点の設定は無変更、11点で合うところに合った、という設定

試し撮り

どの測距点でピントが合ったか、は撮影後でも情報画面で確認できる。なぜこう撮れたのかいちいち納得できるのが便利

10分弱歩き、おだやかな相模川沿いの「相模三川公園」へ

相模三川公園

AF/S⇔AF/Cの違い

全然知らなかった。連続撮影時に効く設定

  • AF/S (Single)
    • ふだんはこちら。半押しでピントを合わせると、次に半押しするまではピントが固定される
    • 連続撮影すると「タタタタタン」とシャッターが切れる
  • AF/C (Continuous)
    • 動く被写体に連続してピントを合わせてくれる
    • 連続撮影すると「タッタッタッタッタン」とシャッターが切れる(かなりアバウト)

(写真なし)手前に走ってこられる講師の方をAF/SとAF/Cで撮影し、違いを見比べた

シャッターを切るとき

セミナーとは関係ないけれど、一眼レフを使っている実感は、個人的には、このシャッターを切るときの、短く「カタン」と手に伝わる感覚が半分以上ではと思っている。コンデジにはないし、ミラーレス一眼のそれとも少し違う。もちろん、同じ一眼レフでもメーカーごとにも違うのだろう

流し撮り

これも未経験。「被写体にピントが合い、背景は流れるようにボケている」撮り方

  • シャッタースピード遅め(1/30秒程度)
  • 「このあたりで撮る」とポイントをあらかじめ定めておいて、
  • 被写体をファインダーで見つつ、
  • 体を(腰を起点に)横へ振りながら連続撮影

下の例でいうと3枚目でなんとなくできている

流し撮り1

流し撮り2

流し撮り3

流し撮り4

三脚

三脚 ベルボンUT-43Q

シャッタースピード比べ

「よく見る撮影例ですね」と三脚+カメラを蛇口に向け、異なるシャッタースピードでの撮影例を見せてもらってから自分でもトライ

1/6000秒

SS 1/6000

1/2000秒

SS 1/2000

1/500秒

SS 1/500

1/60秒

SS 1/60

あまり違いは見えない例だけれど、動く被写体(この場合は水)に対して切り取り方が異なる、ということは体感できた

2秒

SS 2

さすがに手持ちで2秒静止は、(自分では静止しているつもりでも)かなり困難で、手ぶれ補正が効いても厳しい。明るすぎるので絞る(F値大きく)も必要だろう

望遠⇔広角で異なる遠近感の圧縮

  • 被写体から離れ、望遠側で撮る
  • 被写体に近づき、広角側で撮る

見比べると、同じ人が同じ大きさで映った写真でも顔や表情にけっこう差が出る。

前者は遠近感に圧縮がかかり、同じ顔でもたしかに印象が変わる。これも知らなかった(というより、考えたこともなかった)

集合写真の撮り方

最後に質問すると、具体的にいろいろ教えていただいた

  • 左右それぞれ2人分くらいはスペースを空ける。端は横に広がるため
  • 前後で5列くらいになるときは、「真ん中より1段前」にピントを合わせると、被写界深度を活かしてどの列にもピントが合う1枚が撮れる
  • ゆっくり声をかけて、隠れてしまう位置の人(自分ではそうと意外と気づかない)には動いてもらう
  • 複数撮りましょう