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のだめカンタービレ 最終楽章 後編

原作漫画も・TVドラマも・映画の前編も触れたことがなかったけれど、そんな人にでもわかりやすい内容にきっとなっているだろう、と半分安心しながら観はじめる。実際その通りで、(これまでを知っている人にとって懐かしいキャラクターが出てきたり、はあったものの、)おもしろかった。最初のほうの、パリ観光の写真をカシャカシャと連続して見せる部分が、古いようで新鮮に感じた。


特に後半全編によこたわるピアノ演奏。連弾のシーンも、自然に2人が弾いているように見える。のだめのピアノ演奏シーンには、麻薬的というか、だんだん耳が慣れて、さも当たり前に弾いているように聴けてしまうくらいだった。2人並んだ橋の上の風景、ウィーンの歴史的なホール(と、その壮大感がわかるステージ側からのアングル)など、映像になるべくしてなった作品だなあと感じる。水を得た魚というか、漫画と映像という意味でベストパートナーなのでは。主人公2人の恋愛の切ない感じもあって、原作漫画から追ってきた人にとっては、これもメインかもしれない。


なだぎ武さんと吉瀬美智子さんの入り込んだキャラクターがおもろい。竹中直人さん、片言日本語はいかにも笑わす感じなのに、ストーリー上はキーパーソン、というギャップもよかった。


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