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GRATUITYという言葉

ハワイ旅行で初めて知った単語の一つが GRATUITY だった。レストランで会計するときのレシートに書かれているのを見つけた。要はチップ(chipと思っていたらtipだった)のことで、日本でいう「サービス料」に近いか。

  • ホテルでサービスしてくれた相手に、"求められていないけれど" $3-5を払ったり、
  • レストランで service charge が含まれない場合に、"示された額面に対して追加で" その10%を払う
    • たとえば$150のカード払い、サインするレシートには GRATUITY 欄が空欄になっていて、自分でチップの額を決めて、上乗せした額を記入する。10%でなら$15で合計$165、20%なら合計$180だ
    • 何%にするかは、「いいサービスをしてもらったと思ったから20%」など、そのときの心意気というか気持ちで決めていいのだろう
    • かといって逆に、普通のサービスと感じたり、不満があるなら no gratuity でいいのかというと、そうでもないらしく、オプショナルツアーのガイドさんの説明によると、「そういうサービスに関わる人間の給料には、チップが考慮されている(チップをもらうことを前提に、固定給が抑えられている)」とことだった


というわけで、郷に入りては、のマナーとして払った方がよく、言葉で表現するならたしかに「サービス料」なのだけれど、客側が自発的に払うこの仕組みはもちろん日本にはなく(近いと言えば「お釣りは取っといて」の感覚か)、やっぱり変な感覚だ。そういう感覚のまま旅行を始めたものだから、最初は、この "求められていないけれど" "追加で" の感覚になかなか慣れない。現地でもらった旅行代理店のリーフレットにはご丁寧にも「こんなときはチップ払ってください」のリストがあったが、あらゆるケースが書かれているわけではない。


タクシーの運転手、ホテルのポーター、レストランのウェイター、「これは払った方がいいのだろうか」と思いつつ結局払わない、という場面も何回かあった。特に父親は、額面通りの支払いで何か悪いのか(悪くはない)、と最初は不満そうだったけれど、最後の方でようやく、サービスに対するお礼として、両親ともども納得して、上積みする感覚をつかめた気がする。gratitude という単語は感謝を表す好きな単語の一つで、I appreciate ... より丁寧に言いたいときにたまに使うけれど、語源としてはこれとおそらく近いのだろう。