always one step forward

プリウス=レコーディングエコドライブ

元旦、恒例の親戚集まりに顔を出す。書き初めで毛筆を握り(ほぼ年1回のスパンで、結果的にいつも貴重な機会になる)、1年ごとに見違えて成長する親戚の子供達、その賑やかさの中でわいわいとすき焼きを堪能。


、、というその場所へ赴くために、父親がつい先月購入したプリウスを運転した。運転しやすさ+ハイブリッドカーである点がポイントだったらしく、流線を帯びた外観、ボディカラー、珍しくアルミホイールにもこだわり嬉しそうだ。たしかに運転しやすく、面白いなと思ったのは、ガソリンエンジン+電気モーターのコンビで車の駆動が電子制御されている点。このページに2人乗り自転車のイラストでわかりやすく書かれている。プリウスの場合、このページの末尾にもある通り、

  • パワーモード:ガソリンエンジンどんどん使います
  • エコドライブモード:電気モーター優先で走ります
  • EVドライブモード:電気モーターだけで行きます

という3つのモードを、運転中でも自由に選択できる。加えて、運転中は速度メーターの横に「1分ごと燃費」などが棒グラフで表示され、上り坂でたくさんアクセル踏んだときは燃費が下がり、長い下り坂だとやっぱり上がるな、というような履歴が一目で分かる。こうなると、自分のモード選択のタイミングやアクセルの踏み方が如実に「成績」として表れるので、「いかにガソリン使わず、かつストレスなく運転できるか」というゲームのように思えてきて、なかなか楽しい。記録することで行動を改善する、という考え方は、少し前にあったレコーディングダイエットにも近く、この言葉を借りるならレコーディングエコドライブと呼んでもいいなと思った。


それ以外にも、これまで運転に対して持っていた自分の古い常識を覆してくれた点がいくつかあった。プリウスに限らず、最近発売された自動車には広まっている機能かもしれないが:

  • ドアのロック/アンロックにキーをさす必要がない
    • ドアロックに使うリモコン(*)を持っている人間(たいていはドライバー)が「ドアノブに触れただけで」ドアロックが開いたりかかったりする。リモコンのボタンを押してこれができるのはもう当たり前だが、リモコンをポケットから取り出す必要さえなくなっている。買い物帰りなどで両手がふさがっていたりした場合はかなり楽そう
    • wikipedia:スマートエントリー という機能で、メーカーごとに呼び名が異なるようだ
  • エンジンスタート時にもキーをさす必要がない
    • シートに座り、丸い電源スイッチを押す(ブレーキを踏んでおく必要はある)だけで車が始動する。これもスマートエントリーの恩恵
    • 「(*)を持っている人間が〜」というくだりから、体内の微小電流を検出して何やかんや、という仕組みを予想したが、短距離間の無線通信で実現しているようだ
    • 「イグニッションにキーを挿し、淡々と回りだすセルモーター音を聴き…」のような表現はだんだんなくなっていくのだろう
  • エンジンスタートしても音がほとんどしない
    • 電気モーターが始動するだけなので、発進できる状態になったのかどうかが最初はよくわからない。「えーと次はどこを触ればいいのだろう」とちょっとまごつく

など、しばらく触れていないうちに車もいろいろ進化してるんだなと思った。維持費と使用頻度など、車を持つデメリットがまだ自分の中では大きく、これだけでプリウスを買うモチベーションにはならないけれど、5年10年経てばこのような先端機能が当たり前になっているのだろう、将来買うならこんな車がいいなと思った。(願わくばプジョーに大衆向けのコンパクトなハイブリッドカーを出してほしい。このプジョー3008はちょっとごつすぎる)