チームラボ+Audi Japan プロジェクションマッピング
Web上の何かのニュースで知り、これは見ておかないと、と思いつつ開催最終日(1/5日曜)まで忘れていて、あやうく見過ごすところだった。
一見、アイデアは簡単に浮かびそうな内容。しかしそれを、誰もを納得させるレベルで仕上げる技術力・労力は並大抵ではないだろうなーと思わせてくれるアート作品が2つ、堂々と展示されていた。
- 全長16mの滝をアウディ R8にプロジェクション・マッピング - Autoblog日本語版
- 全長約16m、解像度7Kの滝をAudi R8の車両にプロジェクションマッピング Audi Forum Tokyo(表参道)で展覧会を開催
デジカメならではの実験もしてみたら、なかなかおもしろかったので、末尾に載せておきます
写真
- 場所は、都心一等地にある新車のショールーム
- そもそもの展示の目的はこのPRなんだろうな、というのは行ってみてわかる
- ショールーム自体は、エントリーモデルを置いていないところからも、庶民は相手にしていない雰囲気があった
- まあ、当たり前というか、購買層を限定したビジネスなんだろうな
- 1F入り口入ってすぐに滝、2Fに伊藤若冲デジタルアート
「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」
個人的には滝よりこっちのほうが興味深かった。応用が色々効きそうで、将来が楽しみな技術
- 伊藤若冲の屏風絵をモチーフにしたデジタル画
- 升目の中に升目があり+ゆるゆると色変化
- よく見ると1マスに2系統の色+曲線も自由に入れられる。升目に限定した点描、と思いきや表現の幅広さはそれ以上
- これらの正方形を立方体にして、手前+奥行き方向に "並べた" 3D版ができたらどんな世界が表現できるだろう
- IMAX 3Dのスクリーンより狭い領域で、同じくらいに圧倒感ある映像が観られるかも
- 「ゼロ・グラビティ」を最近観たからか、そんなことを感じた
- 動画も撮ってみた。約8秒
- (見づらいけど)観ている自分が青白のシルエットで映りこむ。こちらが動くとあちらも動く
- 作品上部に赤外線カメラがあった
「The Waterfall on Audi R8」
ショールーム外側の道路からも見えるインパクトがある。行ったのは夕方だったけれど、夜間も美しく見えただろうな
- 下から
- 上から。車の凹凸部も流れを厳密に表現。どうやってるんだろう
実験:シャッタースピード色々変えてみた
紹介文章からざっくりと理解したところによれば、「水の、粒子としての相互作用を考慮して、粒子の流れを計算、かつ表示するのは1000個中の1個と間引いて表示‥」という表現とのこと(いわゆる粗視化に近いことをやっているのかも)
- そこには、重力があって、分子間の摩擦、HとOとの静電反発があって、もしかしたらH原子間の水素結合も考慮されているのかも
- だから本来水がないスクリーンに「水ではないのだけれど、どう見ても水の流れにしか見えないもの」が映され、それを "水" として把握できる
とはいえ、水のように見えて水ではないわけで、デジカメのシャッタースピードを変えると、自然の水の流れとは異なって写るのだろうな、というのはちょっと知りたかった
デジカメのTv(シャッター速度優先)モードでシャッタースピードだけ色々変えて撮影した結果がこちら:
- 1/2000
- 1/640
- 1/400
- 1/320
- 1/250
- 1/200
- 1/160