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2014/10 福島 - day 2: マラソン大会「シェイクハンズいわき」にボランティア参加

青Tシャツと運営マニュアル

day 1 の続きです)

いわき市で開かれた市民マラソン大会「シェイクハンズいわき」にボランティアとして参加した。

最初はランナー参加のつもりだったけれど、前週にちょっと走っていたのと、ボランティアは実際どんな感じなのだろう、という興味から、参加のしかたを切り替えた。当日朝の説明会で、給水ポイントで水やスポーツドリンクを準備する係になった。

大会中は、iPhoneバッテリー問題が発生し(残り少なくなるといきなり電源切れたり、、)ランナーの写真はなく、その他の写真もあまりありません。そのため(文章の長さのわりには)大会の雰囲気はすべて伝わっていないと思うけれど、自分なりの感想を:

この日=2014/10/05台風18号が持って来た雨雲は、日本国内のけっこうな面積を覆った。いわき周辺もその面積に含まれ、スタート後、序盤からの小雨、終盤のしっかりした雨がけっこうこたえる。

まあでも気持ちの問題というか、「いやこれは走る人も同じだ」という気合い、または"参加者感"、は持ち続けられた。いろんな表情で走る人々を眺め、拍手で応援し、声や笑顔で応えてもらう楽しさを味わえた。また、いわきという場所への距離がかなり縮まった気もする。

日の出

大会会場に近い(といっても徒歩約20分)かんぽの宿 いわきに宿泊した。設備はわりと年季の入った感じ。「大浴場に温泉来てます」「全室ベランダが東側の太平洋に面して景色最高」という点からか、料金はわりと強気だった。他のボランティアの方によれば、地元の日帰り温泉としてもよく使われているようだ

ウェルカム・メモという感じで、翌朝の日の出時刻を書いてくれている。小さいことだけどこれは嬉しい

日の出5:31

ベランダに立つとほぼ真東。これは期待

部屋は真東向き

めずらしく日の出時刻にちゃんと起きた。残念ながら薄雲が。午前中、遠く西側の雲も薄かったのでけっこう保ってくれるかと思ったけど、実際は11時すぎからポツポツ来た

5:35 薄雲に隠れる日の出

朝10時頃、テニスコートでテニス教室。宿泊客という感じではなかったので、地元の皆さんにも活用されている場所なんだなと思った

テニス合宿の雰囲気

準備風景

かんぽの宿から会場(夏井川サイクリング公園)までは、(地図の縮尺を読み違えて、片道5分くらいかと思ったら)約20分かかった。やっぱり車を借りたままにしておくべきだった、、

(その場所が"車文化"かどうかは、地図だけを見てもなかなかつかみづらい。近所を通るバスの本数はその目安になり、今思えばあまり豊富ではなく、やっぱり車あったほうがいいなという場所)

と焦って向かいつつ、交通規制のための警備員皆さんがミーティング中

警備員ミーティング

会場近くには、規制に使われるであろう用具が。これから始まる感じが現れている

交通規制の準備

スタート/ゴールをかねた会場。前日までに設営されたテント、そこへ参加者含めて人が集まってきた。この通り、いわゆる一般的な「マラソン大会」でイメージできる数よりはぐっと少ないと思う

昨年第1回は、海側の道路が使えず、この写真に見える赤茶色のトラックを周回する大会だったそうだ。「今回はいよいよ外の道路を走れる!」というストーリーもあった

会場のテント

"仕事場"

開始前、ランナーを待つ時間帯。きれいな舗装道

この写真にはないけれど、前日までは、コースとして走る道の脇に、おそらく車から投げ捨てられた日常ゴミが散乱していたそう。地元から参加の方を含めた一部の有志ランナーにより、前日にゴミ拾いが行われた。これぞボランティア、自発的活動の原点というか、すばらしい取り組みだなと思った

給水ポイント

(レース中の写真はありません、、iPhoneバッテリー問題+給水中はわりとばたばたしていたのもあります)

参加者のマナーがわかる象徴的な1枚

マナー

通常は、給水のテーブルのやや先に、こういう箱を2-3個用意するのが普通。今回は2個準備するはずが、雨にぬれて段ボール箱がよれよれになる事態発生でやむなく1個に

仮に複数あっても、よくあるのは、コップが箱の外に捨てられるパターン。走り/歩きながらだと、ピンポイントに入れるのはけっこうむずかしく、それもやむを得ない

しかしほとんどすべて、1個の箱に入っている。2周コースで、給水ポイントは帰りの側に設置されていたので、各ランナーは1人2回ここを通る。ほとんどの皆さんがここに入れてくれたということ

箱を斜めにしたのは、同じテントで待機していた救護の方のアイデアだった

大会という縁

  • 給水係として一緒にテントに入ったKさん。回は別ながら、同じランニングイベントに参加経験があり、とても会話しやすかった

    • 実は、大会終了後、気が抜けきって、財布入りの袋をテントに忘れる事態に。唯一の手段として車で一緒に戻ってもらい、事なきを得たのだった。申し訳ないというか、感謝してもしきれません。ありがとうございましたm( )m
    • (打ち上げ参加がかなり遅れたのはそういう事情でした>参加者皆さん)
  • もう1名同じテントで活動した、救護担当の(別の)Kさん。栃木から来られ、ほかのスポーツイベントでも救護係を経験されていた。地元いわきで募集をかけるも都合がつかず、県をまたいで募集がかかったということだった

    • 今回は、終盤にコールドスプレーご希望の1名をのぞき、大きな形で救護となった人は、幸いにもこのポイントではいなかった

今後へ向けて

一方で、裏の視点というか、客観的に振り返ったとき、運営面での将来課題が自然と見えてきたりもした。

  • 本来の目的(震災・津波被害から復興している地元支援)ははっきりしている
  • 集まった人々の感想からも、いい大会になるなという確信はある
  • 限られたスタッフでの、大会開催間での準備(営業活動含む)・当日運営は大変だなあとも同情する

とはいえ、もっといい大会になる、という気持ちがあると、「こうしたほうがいいのでは」という意見が自然発生する。

終了後、(豚汁飲みながら)ボランティアスタッフが集まる場は自然とその話になった。ランナー参加者から得た点もまとめて事務局に連絡済み。トイレ表示、距離表示、更衣室環境の改善など。次回開催に役立つことを願います

運営マニュアル

青Tシャツと運営マニュアル

おまけ

参加賞、長久保のしそ巻。まったく見たことがない。たくあんがしそで巻かれている。おいしかった。日本酒や辛口の赤ワインにかなり合いそう

その地を訪れること、その地域の文化を知ること。これも一種の縁

長久保のしそ巻

帰りの特急まで時間があり、湯本駅から歩ける「みゆきの湯」に入った。走ってないので疲れはなかったけれど、雨で冷えていたのでかなり暖まった。

かなり思ったけど、この温泉地をスタート/ゴールにしても魅力あると思う。しかし、津波被害を受けた海沿いの現コースを走ることに意味があるのだろう

湯本駅前 みゆきの湯