2015/12/13 奈良マラソン2015完走記 - きついけれどいい大会
‥の季節とは少しずれるものの、12月半ば「奈良マラソン2015」に参加、何とか制限時間内に完走できた。朝9時スタート、制限時間6時間、ネットタイム5時間33分
さすが奈良、百人一首の時代から「いにしへの(古の)」と詠まれるだけあって、土地に空に染み入った歴史感をそこかしこに感じさせてくれる街だった。
- 作者: さくらももこ,米川千嘉子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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きついけれどいい大会
いわゆるアップダウン(上り坂/下り坂)が他大会に比べてかなり多く、コース終盤でも遠慮なく上り坂が訪れる。後半は、上り坂中心にけっこう歩いた。
中盤の天理市街、白川ダム付近の復路。足への負担が明らかに蓄積して「これは途中リタイアか」と気力が切れかけたけど、何とか持ちこたえた。
きついのだけれど、不思議とまた挑戦したくなるコース。練習を重ねてまた参加したい(具体的に言うと、今回の自分の記録を更新したい)と思える大会。
コース全般を通して、豊富な給水。そして沿道の人々/ボランティアスタッフの声援。老若男女、張った声がよく出ていた。これらに大きく支えられた。どうもありがとうございました。
難コース
6月下旬のエントリー時点では深く考えていなかったけれど、当日が近づき、話を聞くにつれ「アップダウンが多く、国内でも上位にくる難コース」とわかってきた。
この場合は「難」=「平坦な部分が少なく、タイムが狙いにくい」の意味。上位ランナーでない自分の場合は、「難」=「制限時間内に完走できないかもしれない」と言い換えられる。ランニングを始めて2年超、計3度目のフルマラソンとしてはややハードルが高かったかもしれない。
まあだからといって逃げるわけでもなく、皇居外周に外務省や財務省そばの坂(潮見坂、富士見坂)を組み入れるなど、坂ありコースのランニングをわりと直前まで行っていた。効果はそれなりにあったと思う。
上り坂の"基準"となる大会
歩きも交えつつ、一応コースを"完走"できたことで、今後の他大会、多少のアップダウンも「あの奈良の上りに比べれば」と比較基準にできる気がする。2015年2月の青梅マラソン上り坂の感覚をまだ憶えているので、足で憶えた"基準"はなかなか消えにくいような気がする。
完走率
種目 | 出走者数 | 完走者数 | 完走率[%] |
---|---|---|---|
マラソン男子 | 9729 | 9063 | 93.2% |
マラソン女子 | 2482 | 2181 | 87.9% |
合計 | 12211 | 11244 | 92.1% |
http://www.nara-marathon.jp/news_detail.html?id=77
この完走率という数字自体には、いろんな見方があると思う。7時間制限の東京マラソンはこの数年96%台。5時間制限の北海道マラソンは80%台。4時間制限の第1回さいたま国際は72%。時間制限だけでなくアップダウンの多さも影響する。
今回の奈良マラソンの場合、合計 12211 - 11244 = 967 人の皆さんが悔しくも完走ならず(途中関門またはゴール前でリタイア)。率というよりは、そういう人が1000人近くいる、という数を単純に考えても、かなりチャレンジングな大会と言える
あとは写真を。まとめてみるスライドショーはこちら(注:100枚以上あります)
そのうち何枚か抜粋して、最後に動画を:
大会前日 12/12
朝の興福寺。こういう美しいたたずまいの木が何ということもなく立っている
近鉄奈良駅そばの商店街。奈良らしい、といえばそうだけど
コース下見ツアーに参加。アップダウンはバスからはさすがにわかりづらい。しかし景色を見ておくのは大事
奈良マラソンEXPO。ランナー前日受付会場、飲食ブースもかなり盛況
歴代大会のメダル。今回のメダルデザインは当日まで非公表。早々に公開する大会も多い中、個人的にはこのスタンスはよかった
その後は東大寺二月堂や大仏殿を観光。二月堂から奈良市街を望む
大仏殿、のなかにそびえる多聞天。だいぶ前に傾いて造られている
参加賞Tシャツはシンプル。青龍
大会当日 12/13
朝の興福寺そば。こうやって普通に鹿が住みついている。いや、神の使いとしてこのあたりを守っているのか
晴れ上がった。最終Kブロックはトラック内からスタート
スタート〜5km折り返し〜10km付近
競技場から南下、西へ折れ、生駒山系を真向かいに見つつ西へ。5kmで折り返し同じ道を戻り、奈良公園方面へ
西へ向かう。左にはすでに折り返し後の速い皆さんとスライド(すれ違い)
11〜16km付近
わずかにアップダウンがありつつも、わりと単調な区間
ワッケンローの皆さんの声援
看板職人でありたこ焼き屋さんでもある。ただただ、異色の人
17〜25km折り返し〜31km付近
きつさでいえば、この区間が一番。距離的にもそうだし、白川ダム・白川大橋前後にきつい上り坂が連続して訪れる。まあしかし今となってはいい思い出
29km付近。これはさすがに歩きます。ここに写っている人は完走したとしても5時間台の人々。この坂はやはりほとんど歩いている
天理市、真南通りの折り返しへ
小餅入りのぜんざい
数字を随時張り替えてくれる。
清志郎さん風おじさんの応援(音が出ます)
31km、ゆるく長い上り坂の途中に三輪そうめん
冬だし温かいそうめんか、という予想に反する冷や麦。しかし体が熱を持っているので、冷たいそうめんがありがたかった
32〜38km付近
くたびれながらも、残りを計算できる区間に入った
でも写真は少なめ。。バナナ。おいしい
「バナナがいかに食べやすく切られているか」は、実は大会成熟度のよい尺度になっている気がする。小さすぎると物足りないし、大きいと食べづらい。奈良マラソンは、いいさじ加減で切られていた
またきつい坂。。「なんじゃこれ」とおもわず声が出た。皆さん歩いてます
とか何とか言いながらようやくこの「鹿注意」路面表示がある区域に。つまり、奈良公園へ近づいてきたことを意味する
39km〜ゴール
県庁前交差点を北へ曲がる。このころは元気も戻って小走りの状態に
ゴールの競技場まで1kmない区間も上り坂。さすがにこれは、「奈良マラソン=上り」のイメージが強く残る
めでたくフィナーレへ。競技場へ入る
有森さんありがとう!
奈良の皆さん。向けたカメラに笑顔をくれる優しい人々
フィニッシュライン通過の瞬間(音が出ます)
完走メダル
こんなデザインでした。メッセージがいい。奈良ならでは。
バスタオル。やさしい生地で、いま家で常用してます