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パスポートのスタンプ

数年前の台湾旅行以来、海外渡航の機会もなく、いずれと思っていたパスポート更新を(案の定)忘れたまま、今年の3月に期限が切れていたことにこないだ気づいた。


パスポートの「VISA」欄に捺された出入国のスタンプを眺める。2002年(卒業旅行)関空⇔イスタンブール、2005年(学会発表)成田→ロサンゼルス、2006年(旅行)関空⇔台北。アメリカ日本ですでにそうなりつつあるように、イミグレーションでの生体認証が世界中で当然になり、今は保存されない渡航歴までがICチップに詳細に残るような時代になると、このスタンプもお役御免ということになりそうだ。


そうなると、ITの時代とはいえ、写真や、旅先からもらう絵葉書のように、このスタンプそのものがかなりよい思い出になる。新規申請時に古いパスポートは「VOID」と穴をあけて返してもらえるのだけれど、残念ながらスタンプのページを新しいパスポートへ引き継いでくれたりはしないようだ。こうやってページを撮影して画像に残すことはできるけれど、現物とはやっぱりちょっと風情が異なる。