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IT寄りの日常・IT以外の日常。ランニング。美術展や展示会感想。長文でもなるべく読みやすく構成する練習を兼ねています

"PAT NO." から特許の内容を調べる方法

「送水口倶楽部」というWebサイトをたまたま眺めることがあった。どこか韻文の雰囲気を持つ軽やかで品のある文章にうなりつつ、頑丈なパーツとして、またクラシカルな構造物としての「送水口」へ視点をあてたブログで、へえという感じで読み入ってしまった。それ以来、道すがら目に留まる送水口のうち、これはというクラシカルなものがあると写真撮るようになった(上の写真。周囲から見るとたぶんいかにも怪しいのでささっと)

そのブログのある記事に:「古くから残る送水口のパーツに PAT NO.103552 という表示がある」記載があった。ただ、特許番号を示すものの、何を示すかはわからないとの経緯があり、試しに検索してみるとそれらしい昭和初期の特許に当たれた:

  • 特許第103552號「護膜質裏付金属管製造法」
  • 特許登録:昭和8年
  • 特許権者:大日本自轉車株式会社
    • 全部読んでないけど、"硫"=硫黄、内側を保護する工夫を施した金属管のよう

轉=転、號=号の旧字。こういう字体が公用だった頃の特許。こんな機会でもなければ、この時代の特許明細を眺めることもなかっただろうなと、居ながらにしてタイムマシンに乗った感じがしてちょっとおもしろかった。

検索や閲覧は、ログイン不要の「IPDL特許電子図書館」で行える。検索手順は、知っている人は当然のように知っているはずだけれど、もしかしたらあまり一般的ではないのかもしれず、特許の場合を挙げて一応まとめておきます(=ようやくタイトルにつながる):

特許公報の検索手順

例:「PATNO.103552」はどんな特許?を知りたい場合

  • IPDL特許電子図書館を開く
  • 「検索メニュー」長方形アイコン2段目「特許・実用新案検索」を選択

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  • 2番「特許・実用新案文献番号索引照会」を選択
    • "各種番号から特許・実用新案の各種公報を検索することができます。"

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素っ気ないフォームのページに切り替わるけど気にせず

  • 「1.」右にある「種別」ドロップダウンボックスを「出願」から「登録」にする
  • 「文献番号」テキストボックスに半角「103552」入力
  • 「照会」クリック

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一覧が表示される。特許出願、公告、そしてめでたく特許として登録された履歴がわかる。その特許番号が103552

  • 「文献種別」ドロップダウンボックスを「特許明細」にする
  • 「リスト」クリック

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  • 特許明細が表示される。下にある [文献単位PDF表示] ボタンクリックでPDF保存も可能

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参考:米国特許なら?

こういう表示に記される「PAT NO.」はほぼ日本特許と思われる。もし米国特許の場合、今はgoogleで特許検索が簡単:

  • "patent us103552" でgoogle検索するだけ
  • www.google.com/patents/US103552
  • Improved hay and straw-cutter(干し草やわらを刈る機械)これはちょっと送水口とは関係無さそう

参考:ヨーロッパ(欧州)特許、ロシア特許なども?

以下などに情報が: - 無料特許公報取得法 - つばめリサーチ

特許/実用新案/商標”公報”

公開特許、および登録された(特許と認められた)特許は、すべて法律に基づいた公開情報(公報)であり、誰でも閲覧できる。実用新案、商標についても同様。商標速報botのようなアカウントもあり、そのタイムラインを眺めているだけでもけっこう楽しい。