always one step forward

消しゴムのかす

セミナー講師をつとめるようになった。これまでの練習などを含め、「自分の声がどう聴こえているのか」「早口になりすぎていないか」「自分の説明のしかたで相手に伝わっているのか」など、新鮮なフィードバックや発見がいろいろあっておもしろい。





ある参加者が去った机に、消しゴムのかすが残っていた。鉛筆でアンケートを記入してもらえたということだ。鉛筆を使う環境から離れて何年も経っているので、この掃除をする作業そのものが懐かしかった。書き直す前の内容はもちろん読み取れないが、その内容から、真摯にセミナーに取り組んでもらえたことが伺えてなんだか嬉しかった。





いわゆるプレゼンテーション技術という点では、自分の場合は「自分の日本語が論理的かどうか」に尽きる。もう少し大事なことは、「これを伝えたいという気持ちを"空気のようにして"全体にどう伝えるか」という点のような気がする。聴く側に立つと、気持ちがこもっておらず、ルーチンワークとして機械的に話しているかどうかは、すぐにわかる。これになっていないか?に常に気を配って話さないと、と感じた。