「良薬は口に苦し」の偽薬効果
風邪薬を飲むことに懐かしさを感じ、薬の飲み方をあらためて勉強した、という話。
風邪を引く
かなり久々に本格的な風邪を引いた。そしてほぼ治った。
- 喉がイガイガとかゆい
- 咳が止まらない
- しっかりしたくしゃみが断続的に出る
- 鼻水がたくさん出る
- 痰が出る
これらが(だいたい上から順番に)3−4日の間に訪れて、この期間が過ぎるとなぜか収まる。熱は、この期間に繰り返し測ってみたけど、なぜかあまり上がらず平熱のまま。
いろいろしんどいけど、ああ風邪はこういう感じだったな、と懐かしい感覚さえあった。会社ではずっとマスク生活。
最近の"風邪歴"
- 風邪に限った既往歴
- 思い出すと、、ランニングを始めて約2年、始めてからは引いた記憶がないので、風邪引かずで来たのはランニングのおかげと何となく思っている(免疫力向上。根拠はあまりない)
- 引いたきっかけ
- ほぼわかっていて、11月の初旬にもなって、風呂上がり、半袖で扇風機の風にしばらく当たっていたことだろう
そして、引き始めに飲めばいいのだけど、2日目くらい、つまり"風邪引き期間"でいう後半にようやく、薬を、となる
風邪には改源
薬局に行けば選択肢には困らないのだろうけれど、小さい時から何となくこれ
粉末で、お湯と合わせてのどに流し込むタイプ。
- まずお湯を口に入れる
- 改源の薬包紙を開け、(苦いので、)なるべく舌につかないように、うまく口の中のお湯をめがけてうまく流し込む
- そのまま一気に飲み込む
小さいときに無意識にそうしていたことをまた思い出した。今回も同じようにした。
お湯を飲むことも、考えてみれば薬を飲む時くらい。この、お湯を飲む感覚も、かなり懐かしい気がした。
説明書
説明書を読んだのは − もっと言えば、折りたたまれた説明書を開いたことさえ - 人生で初めて
成分は、他の薬にも入っているようなものもけっこうあった。完全に把握しているわけではないけど。カンゾウ末やケイヒ末は漢方系か
「かぜを早く治すために」には納得するしかないアドバイスが。これらをいかに意識せずに過ごしているかが、風邪を引いて初めてよくわかる
カンゾウ
いまは調べればすぐこんなページが見つかる。
「カンゾウ」は「甘草」と書くこと、学名や英語名、成分、どの薬に使われているか、などがすぐわかる。
下の方のさまざまな分類を見ると、「排膿薬」などにも使われていることもわかる。
薬も大事だけれど、情報を整理して格納しておくことも大事ですね
使用期限、、
これで治る方向へ向かうだろう、と気を落ち着けたところで箱を見ると、「使用期限:2013年」なる文字が
ありがたいことに、普段は薬をそれほど飲まないので、「薬に使用期限」があること自体を初めて知った。
説明書を見返すと「使用期限を過ぎた薬は服用しないでください」(まあ、そうですよね)
というわけで、かなりの確率で「効用のなくなった薬」を、懐かしい気分で飲んだのだった。
「良薬は口に苦し」の偽薬効果
いまさらのif分析だけれど、しかしこの使用期限に気づかなければ、おそらく薬を飲んだことそのものの効果はそれなりにあった気がする。いわゆる偽薬効果。
改源の場合、苦いので、まさに「良薬は口に苦し」で、その効果にはプラスの係数がかかっているはずである。
今回、薬が効いたかどうか?
よくわからない。翌日も鼻水は出るし、咳は出るし。
しかし、結局今は治ったので、効いたとも言える。
そもそも、風邪の症状をやわらげる薬はあっても、風邪を治す薬そのもの(特効薬)はまだ世の中にない(開発されたらノーベル賞ものでしょう)
風邪の原因となるのはいろいろな(恐らく何十種類以上の)病原体で,そのほとんどは抗生物質が効かないウイルスです。「風邪の特効薬は存在しない」というのは,風邪の原因となるウイルスを殺す薬は存在しないという意味です。
そうすると、症状がおさまったときに、自然に治ったのか、薬が効いたのかはなかなか判別できない。
医療統計の本を読むと出てくるけれど、「効果が現れたとき、結局どの因子が効いたのか?このAという因子は効いたのか/効かなかったのか?」を判別するのは難しい
あるいはその分野でよく出てくる「偽陽性」「偽陰性」キーワード。陽性でないのに陽性と判定してしまうリスク。
ちなみにこの本は、検定の基本的なところから、因子分析や偽陽性判定のむずかしさを、実際の事例に近いデータに即して説明してくれているのでおもしろい
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改源はいまもスタンダード
改源は、調べてみると、独自ドメインのページでPRされているように、いまも断然のスタンダードのようだ。
錠剤や飲み薬も売られているけど、また飲むとしたらやっぱり苦い粉末のタイプだろうな。
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効く効かないと書いたけれど、使用期限を守らないという悪い前提なので、話半分で聞いてくださいという感じである(ここまで書いておいて)
体力維持、自己管理はもちろんだけど、風邪薬 − その症状を和らげる対処療法薬 - の親しみある選択肢として、今後ともよろしくお願いします。