セミナー「はじめてのアマゾン ウェブ サービス」
仕事とはあまり(というかほとんど)関係ないけれど、アマゾンのAWS (Amazon Web Service) で何ができるのか、以前から気になっていたので無料セミナーに参加した。手を動かすわけではなく、限られた時間(90分)で省略された部分もあったけれど、ずいぶんと便利な環境が、個人でも手の届く廉価で提供されるようになっているのがわかった。
クラウド プラットフォーム活用を支援するアマゾンウェブサービス
周りの参加者は80名くらい、私服でふらっと参加した人は少数派で、見た感じはおそらく企業の情報システム担当、というスーツ姿の人が多い。セミナー終了時には営業担当者が後方にずらっと並び、導入相談をがっつりとしたい参加者が15名くらいいた。それだけ、このようなサービスが身近になったとも言えるし、「よくわからないけれど便利そうだ、セキュリティも問題なさそう、ちょっと相談してみよう」というニーズをうまく汲み取っているように思えた。
以下メモ:
まとめ:AWSを他のクラウドサービスと比べた場合の特徴
特に★をプッシュされていた
- OSやデータベース種類を柔軟に選べる
- 用途がいろいろある=いろいろなWebサービスのホスティングだけでなく、データストレージとして、企業のWebサイト公開用として、などの提供にも使える
- ほぼ万能なスケーラビリティ
- サーバでもストレージでもデータベースでも、容量やスペックを後から変更できる
- ★冗長構成のため、その変更時に停止の必要がない(国内データセンターを選択すれば基本的には3冗長で運用可能)
- データの溜まるあらゆるところに触手を伸ばす感じの課題解決
- Amazon Glacierという、バックアップ用途のストレージも低コストで提供されていた。従来は社内サーバのテープドライブにたまっていたような、「ほぼ使わないのだけど念のため保存する必要があるデータ」を置くストレージもアマゾンが準備します、というビジネス
アマゾン3つのビジネス形態
- eコマース(いわゆる amazon.com, amazon.co.jpなど)
- マーケットプレイス
- eコマースで構築したロジスティクスを小売業者に貸す
- スケールを活用できる(最近の"送料無料"はこれで実現)
- クラウドコンピューティング << AWS
AWS
- 2006年よりサービスイン(世の中でクラウドが言われだす前から‥)
- 日本2シフト+シアトル1シフトのテクニカルサポート(日本語サポートも厚い)
- 扱うデータ量は amazon.com より AWS のほうが多い
- ストレージ S3
- データベース
- 基本的に3冗長構成 → 起動中にサイズを上げられるのが大きな特徴
- 通常は「最初は小さく始めて(始めがち)、大きくしたくなったときは一度止めないとダメ」だった
AWSだとデータが社外だけど大丈夫?→むしろ大丈夫
- データ損失対策、バックアップ工数等の管理コストを考えると、社内サーバに置くほうがリスクありとも考えられる
- 自社ネットワーク⇔AWS:VPNや専用線接続を選べる
- 転送スピードも気にしたい → 専用線を引き、AWSを自社サーバとして使用
- VPN=インターネットを経由した接続、仮想プライベートクラウド
ディザスターリカバリー
- 震災後は、考慮しないことは問題に
- 何をするのか=基本的に、本番環境のコピー(replication)を取っておく
- しかしいつ使うかわからないコピーにコストはなかなかかけられない‥
- AWSの場合、いわゆるコールドスタート
- コピーはある段階で一度作っておき、起動時のスクリプトを準備しておく
- 普段は終了しておく、何かあったときにそのスクリプトで実行
コスト
- 従来は、ピークに合わせた capacity 設定
- ピーク時に100使うとして、常に120使えるような容量を持っておく
- 間違っていないが、やはり無駄が多い(100使わない時間帯も多いはず)
- クラウドでは、elastic capacity を持つ
- 10使うときは20、100使うときは120と容量を変化させる
- もちろん自動で変わるのではなく、運用側で変更するのだけれど、わかりやすいブラウザ上のコンソール画面で簡単に変更できる点は大きそう
- クラウド提供側(amazon)としては「なるべく稼働率を高く保ちたい!」
- オンデマンド/リザーブド(年間予約)/スポット インスタンスを準備して柔軟な課金
- 航空券予約と同じ
cloudfront - one of "CDS"
- キャッシングでWebアクセスのスピードを保つ(アクセス遅い、を解消)
- 従来コンテンツのデータは置き場そのまま
- CDS - contents derivery service