横浜トゥディと私
いい経験ができて楽しかったです、という感謝の気持ちをあらためて書こうと思う。
横浜トゥディ @yokohamatoday というtwitterアカウントがある。
横浜(桜木町、みなとみらい、馬車道、元町、野毛他)の今日・近日のイベント情報をツイート。お仕事帰りやデート、家族サービスに活用を!
2010/3から開始され、2012/12月中には15000に届こうかというフォロワー数。その数はこれまで増え続け、あらく約3年として見ても年間5000、月ごとで400-500くらいの増加。地域限定、Webサイトを持たない(=自身のWebサイトへの誘導アカウントではない、twitter上だけの)メディアとしては、おそらく相当がんばっている数。
- 基本的に毎日ツイート
- 開催者視点ではなく、参加者視点での紹介(○○が嬉しい、近所の△△も楽しめます)
- 文章フォーマットの固定(【最寄り駅名/イベントジャンル】日時〜「イベント名」内容〜)
というスタンスを保っている点が、他のtwitterメディアとの違い、構えて言えばユニークセリングポイントだなあと感じる。特に3は、1+2と組み合わされ、同じ140字発信でも、ある種の読みやすさ・安心を与えている気がする。もちろん現在も変わらず発信中(メンバーの皆さん楽しんでがんばってください!)
ボランティア参加へ
最初にこのアカウントを見たのは、たしか2011年夏頃だった。発信内容の"こなれた感"から、どこかのNPO団体か私企業が運営しているものと思っていた。しかし実際は、日中は別のお仕事が普通にあり、おもに夜に活動する、完全な個人ボランティアの方によるもの(1人で毎日!)であることを知った。
その方が助力を募集しているツイートを知り、「こういう発信に気軽に関われるのは、もしかしたらおもしろいかもしれない」とコンタクトをとった。なかなか時間を使う作業 - ペースでいうと「平日1-2時間+土日もたまに」- であるようで、それでも参加したい、横浜情報発信にかかわりたい、という有志は10名程度に絞られた。
ワークショップ
他の皆さんとの顔合わせもかねたワークショップが、当時の北仲BRICKで開かれた。初回はちょうど昨年のこの冬の時期‥と日付をたどってみると2011/12/18だ。世代も性別もいろいろ。この点がまず、おもしろいと思えた。
これに参加しなければ、知り合う縁もなかった人たちだろう。興味もバックグラウンドもばらばらだけれど、楽しくこの作業に関わりたい、という点では共通しているように感じた。
計2回の集まりで、「どんな狙いで」「どんなこだわりを持ってツイートするか」「ツイート文章の定型はこうしよう」を"学んだ"。そう、気軽に関われる、と書いたけれど、思っていた以上に綿密なコンセプトがあった。いわゆるソーシャルメディア+マーケティング視点のノウハウも含まれ、場所を選んで持っていけばおそらくお金になる内容だった。
約1年の活動で得たもの:横浜生活を深く楽しめました
その後、徐々に、インプット(情報収集)とアウトプット(情報発信)へと関わっていった。情報収集は基本的に全員、発信は4-5人で分担。毎月だいたい週1回、発信を担当するという周期になった。
以下に書いたような作業密度、プラス普段の仕事ももちろんありで、これを1人で行うことは到底考えられず、入力も発信も、分担できたからこそこなせてきた、というのが実感
- インプット(情報収集)
- とにかくWebサーフィン、おもしろそうなイベントがあれば共有googleカレンダーへ追加
- アウトプット(ツイート)
- カレンダーの担当週を見て、1イベントごとに、ツイート140字案の下書き+最適なリンク先探し
- 下書きは他のメンバーに見てもらう。「この表現はこうしたほうがいいんじゃないか」「この内容が無料なのはレアだから "無料" 入れた方がいいんじゃないか」メールがかなり飛び交うことに
- 基本的に、イベント前日の夜にツイート。やはり毎週土日はイベントが有意に多く、自然と金曜夜のツイートが増えることになる。1日10-15件となる週も多かった
1ヶ月が早かったような濃かったような。しかしこれをこなすうちに、いろいろ得るものがあった。
- 140字作成の肌感覚
- 堅くいえば表現の技術、140字への"圧縮スキル"もけっこう上がった気がする
- 細かく書くと「12/18(火)19時〜21時」→「12/18火19〜21時」でマイナス3文字(さあ3文字分何入れようか)など
- イベント開催場所の色
- 「やっぱり赤レンガ倉庫は毎週のようにイベントがあるな」「関内ホールのWebサイトは最近わかりやすくなったな」「このページは来る人に必要な情報が見やすくまとまっていてPRがうまいな」など、継続して見ていくからこそわかる、という点ばかり
- 興味が出たイベントは自分でも足を運んだ
花火大会のツイートで何百もRTが入ってちょっと鳥肌が立ったり、固有名詞(お名前など)の漢字を間違い、瞬時に指摘メンションをもらって謝りツイートを出したり(さすがフォロアー数が多い効果)、他の人の発信内容を見て「この表現は‥俺には書けない」と文才にうなったり、「○○イベント楽しかったです紹介ありがとうございました」とお礼ツイートをもらったり。
転職で横浜を離れることになったこの2012年の秋まで、より深く横浜を画面で知り、足で知り、楽しめたことは間違いなく確か。
皆さんとの協同作業
twitterの場合、その使い方から想起されるのは、オンラインでの人々との関わり-つまり「実際は会ったことないけど何となくつながってます」というニュアンスも大きいと思う。僕自身もどちらかというとそのような使い方だった。
一方このボランティアでは、まず顔を合わせた仲間との協同作業、という側面が、僕にとっても新鮮だった。不定期ながらビール飲みに行ったりして、この作業でのあるある話などを語り合ったり、ああしたらこうしたらというアイデアしゃべくり大会みたいになったり、と一言で言えば世代を超えた友人が得られた。どうもありがとうございました。
参考:インプット(情報収集)Webからイベントネタ集め
横浜市が運営する観光情報サイトや、イベントがよく行われる場所(赤レンガ倉庫など)のサイトを巡回し、このような共有カレンダーに追加する。↓は今年10月あたまのもの
参考:アウトプット(ツイート)
いろいろあるけれど、たとえば: https://twitter.com/yokohamatoday/status/264709820362416129
【みなとみらい/船】11/4日、ランドマークタワー隣・帆船日本丸で全ての帆を広げる「総帆展帆」帆船日本丸が29枚すべての帆を広げ、最も美しい姿を澄んだ秋空の下で披露。帆を広げたたむ作業や船内見学の時間も要チェックhttp://bit.ly/LkRPZQ #yokohama