村治佳織さんのコンサート
大船の鎌倉芸術館へ聴きに行った。クラシックギターを大きなホールで聴くのは初めてだった。優しくなめらかな音色で、かといって弱々しいということもなく、さすが一流、という演奏を楽しませてもらった。
そもそも譜面なしなので、自分の手足のように、音色を紡ぐように演奏されて行く。同じ日の昼にウクレレレッスンがあり、指の力を入れすぎて苦労したあとだったので、 同じ10本の指で、弦の数も2本多いのに、どうしてこうもやすやすと弾けてしまうのかと不思議でもあった。
後半共演のヤンさんは、出てきたときはまるで若手公務員か大使館員といった素朴な出で立ち。こちらも優しめのテノールで、ドイツ語といえばカクカクした生真面目な聞こえ方のイメージがあったが、まるでフランス語のように、こんなにsoftに聴こえるものかと思うくらいだった。