踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
あまりいい評判でない中、普通に楽しめたと思う。作品の楽しさを無理やり y=sin(x) の振幅で表して、1作目を1としたとすると、同じ1とか1.2はなかったけれど、0.8はしっかりあった(0や0.5ではなかった)という感じだ。
たしかに、各事件のつながりや絡み具合が足りないといえば、そうかもしれない。けれど、甥やノートに語らせる「和久さんの言葉」を大事に扱ったり、「あくまで現場に行ってつかんだ手がかりで、捜査が大きく進展する」というこれまで通りの展開には、共感して楽しめた。
善悪の両面を醸し出せる、小栗旬さんの眼の演技がいい。敵か味方か、とグレーな動き方をする人物は、このシリーズには意外と出てこなかったように思う。あと、北野武さんの考えに近そうだけれど、カット割りの長さを不安定にしている(ように何となく思う)ような部分があった。奇数秒かどうかまではさすがに数えてなかったけど。人は静止して、音もほぼ消してしまい、何が起こるのか?とすごく不安になる。うまく不安をかき立てられてしまった。
踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ,菅野祐悟
- 出版社/メーカー: ユニバーサル シグマ
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: CD
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (9件) を見る