always one step forward

KICK-ASS

ロードショー終了作品、気づいたときには関東圏でも単館(ここ)でしか上映していなかったけれど、口コミなのか、平日午後なのに153席がほぼ満席だった。アメコミ仕込み、バイオレンス多め、序盤と終盤の一部は小さい子供には見せられなさそうで(と思ったらR-15指定だった)、日本ではこんな作品絶対につくられないだろうな、と思いながらも楽しめた。


かっこよさという点で、A) キックアス⇔ B) ヒットガール・ビッグダディが両極端に描かれる。「いわゆる」ヒーローはBで、その登場やその後の立ち居振る舞いに思わず見入ってしまう。これがあるからもう1回観たいと思うくらい。Aはたしかに主人公で、冒頭のビル飛び越えトライはスパイダーマン冒頭のそれなのだけれど、スパイダーマンには能力があった一方、キックアスにはそれがない。けれど路上で3対1で暴行される人を飛び込んで助けようとする変な正義感に、これはこれで、たしかにAも等身大のヒーローだよな、と入り込んで観ることができる。


C) 悪役(マフィア)はいるけれど、作中で何か悪事をはたらくわけではなく、単にマフィアという意味でしか存在していなかった。けれどそのおかげで、A対C、B対Cがわかりやすくなっているので、あえてそうしたのかもしれない。続編の製作は決まったようで、たぶん日本でも公開されるだろう、早く観たい。