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トゥルー・グリット

3人の主人公の人物描写と顔つきの変化を楽しめる、1960年代の旧作をリメイクした西部劇。take true grit to「‥するには本当に勇気がいる」とイディオムにもなっていて、少女が保安官に尋ねる「あなたが真の勇者 (true grit) なのよね?」が全体でもキーになるシーンだな、と個人的には感じた。True Grit 邦題は「勇気ある追跡」は、少女が父親殺しのかたき討ちで犯罪者を追跡しようと心に決める、その決意をシンプルに表していていいなと思った。


限られた数の登場人物や、物語の進み方のシンプルさは、言うなればFFXIIIにくらべた初代ドラクエの世界(の単純さ)に近い。きっと本当は道に迷ったりもしたのだろうけれど、そんなシーンは極力排して、自然なのだけれどよく考えられた構図をもったシーンが連続して出てくる。色味の薄さはあるのだけれど、淡色のよさが出ていて、安心というか、落ち着きを作品に与えているなと思った。

  • 追跡には馬がいる、1人では無理なので保安官を探したい、そして彼を雇うお金がいる、と決意の目で手練の大人たちと交渉する。物怖じしない冷静さで「ほんとに14才?」と思うくらい。しかし後半では弱い部分も見せてくれて、冒頭と後半の立ち姿が対比的。名演だと思う
  • ジェフ・ブリッジスの訛りすぎなくらいのせりふ回し、ネイティブが聴いてもおそらく味があるのだろうな。日本語なら浪曲を聴いているような語り口で、いかにも酒飲みのぐうたら保安官。これも後半は別人に、かっこいい
  • マット・デイモンのレンジャーも存在感があるのだけれど、「かっこつけてるけど脇役」的な扱いがおもしろかった