「突き合わせ」表記の突き合わせ
先日、ある文章に「突き合せ」が見えた。送り仮名は「突き合わせ」がなんとなく"正しい"と思っていた(今も思っている)ので少し調べてみた
まず辞書にあたる
(き)(わ)はあってもなくてもいい、つまり「突き合せ」「突き合わせ」どちらでもいいですよ、なんなら「突合せ」でもいいですよ、ということのようだ
Web検索結果に今の"正しさ"を求めてみる
- 実際どの表記がよく使われているのだろう?
- 集合知として「検索件数が多い」表記は、その時代時点で"正しい"表記と言ってもいい気がしたので、いろいろ比較した。
- 「半角ハイフン+単語」で除外検索が行えるGoogleとBingで比較した
- 例)「コーヒー -紅茶」で「コーヒーを含み、紅茶を含まないページ」が検索できる
- 以下は https://www.google.co.jp/#safe=off&q=突き合わせ+-突合わせ+-突き合せ+-突合せ のように検索した。いずれも2017/01/07時点の検索結果
検索文字列
- 突き合わせ -突合わせ -突き合せ -突合せ
- 突合わせ -突き合わせ -突き合せ -突合せ
- 突き合せ -突き合わせ -突合わせ -突合せ
- 突合せ -突き合わせ -突合わせ -突き合せ
検索結果
1. 突き合わせ | 2. 突合わせ | 3. 突き合せ | 4. 突合せ | |
---|---|---|---|---|
897,000 | 15,900,000 | 43,300 | 1,120,000 | |
Bing | 133,000 | 12,300 | 20,000 | 165,000 |
- Google「突合わせ」が圧倒的に多いが、Bingでは少ない
- Bing「突合せ」が最も多い
一応の考察
- どちらの検索サイトでも、4表記いずれもそれなりにマッチしている。どれが間違い、ということはなさそう
- いずれも「突き合わせ」は"主流派"ではなかった
- 動詞単体で見れば「突き」「合わせ」が送り仮名だけれど、つきあわせ、の表現に対しては伝統的に(古い文書などに)他の3表記が使われているのだろう