小説家の視点で小説を読む
ほぼ同年代の作家さん、この人の作品やブログが気になっていることが多い。
とはいいつつ「葬送」は最初の数ページでパス、「決壊」「決壊」もその分厚さに目を背けてしまっていたが、エッセイ風である「文明の憂鬱」やブログの文章、そしてこの2冊はわかりやすくおもしろい。
単なる情景描写に意味を持たせることもある、など「小説家はこう考えてこの文章を書いているんだよ」という視点が、いくつかの小説文でケーススタディ風に解説され、「そうかこうやって読むと小説もおもしろいな」と思える一冊。