always one step forward

未分類

数字と人情

タイトルから勝手に「数字をからめた心理経済学をコラム的にわかりやすくかみ砕いた本」と期待してしまったけれど、それに近いのは第1章の最初だけで、あとは数字も数式もあまり出てこない「(1割)数字と(9割)人情」という内容だ。「数字は怪しい、それを…

ドラえもん学

ドラえもんフリークの大学教授によるドラえもん歴史まとめ本、ではあるのだけれど、えらくよくまとまっていてびっくりした。どの雑誌にいつ何の作品が掲載されたか、を時系列に整理しようとする試みや、ところどころに出てくる集計表(たとえば「これまでに…

調理場という戦場

フランス料理店のオーナーシェフがいろんな経験を語る本。「戦場」という単語のイメージとは対極にあるような人間味あふれる文章で、かといって生易しい言葉で終わることなく、たしかに熱い内容で、元気をもらえる。冒頭、フランス修行1店目の記述の色が、不…

eメールの達人になる

eメールの達人になる 作者: 村上龍 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2001/11 メディア: 新書 Amazon.co.jpで詳細を見る 著者とタイトルにつながりが見えず新鮮で(意外というか、自分が知らなかっただけ)ブックオフで買って読んでみたら、けっこうおもしろ…

小説家の視点で小説を読む

ほぼ同年代の作家さん、この人の作品やブログが気になっていることが多い。とはいいつつ「葬送」は最初の数ページでパス、「決壊」「決壊」もその分厚さに目を背けてしまっていたが、エッセイ風である「文明の憂鬱」やブログの文章、そしてこの2冊はわかりや…

数字の役割=決めつけ/常識破り/ざっくり

「決算書をなんとなく読めるようになりたい」というよくある願望があり、実際にニーズがないだけに今もそれは曖昧なままだけれど、そういう状態で入ったのでかえって読みやすい本だった。・決算書の数字は「読む」のではなく「探す」・数字に意味を持たせる…

肩すかしと楽しみ

週1回くらいのペースで1日4-5冊、まさかの漫画喫茶通いのきっかけになった作品。スーパー手術で人々に希望を与えるだけでなく、主人公の後ろ向きなところを見せたり、"家族"の難しい部分を真正面から描くときもあり、なかなか涙が出てくることもあった。22巻…

ジョギングのように

著者のイメージに惹かれ、図書館に唯一あった本(ほかは貸し出し中連発)を読んでみる。読みやすい言葉でよいなと思いつつ、人称がしょっちゅう変わったり、前ぶれもなく倒置が出て来たり、いきなり脚本の台詞風に 右の手 ああなのよ 左の手 そうなのねとか…

割合≠率

宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114)) 作者: 佐藤俊哉 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2005/12 メディア: 単行本 Amazon.co.jpで詳細を見る "怪人"なのに"しまりす"とはこれいかにと手に取った、医療統計の概略がわかる本。イン…

名著

久々に、勉強できる本を探すために図書館へ行った。「教科書ではなく、この分野全般について素人の好奇心と理解を刺激するような、かといって軽くない」という条件で20冊くらいをしらみつぶし、この名著に出会えた。新しくない書籍だが、ユーモラスな文体で…