always one step forward

THIS IS IT

観ておいたほうがいいと勧められたままになっていて、期間限定なのもあって見逃すわけにはと、ぶらぶらとバスで本牧まで向かい、思っていた以上にいい作品と出会うことができた。




オーディションをパスしたバックダンサー達が「一生の夢がかなった」と嬉々として話す場面から始まる。よく知られた通り、映画としての全編は、ツアーのリハーサル模様の映像をつないだもの。しかしかなり準備されたダンスや衣装、映像などから、それが本当に開催直前であったことをうかがわせる。そのバックダンサーの動きの緻密さにおどろいた。当然詰められた練習の成果であるはずだけれど、その練習風景を見せていないので、完璧にシンクロナイズされた動きが、まるで簡単なもののように見えてしまう。




編集の妙というか、ライブ本番に構成に沿った順で、本人たちの鮮明な言葉や動きが流れるので、同時代性というか、一種の同時刻性までもが感じられた。彼は亡くなってしまったのか?と不思議に思う瞬間が数多くあった。年を感じさせないMJの動きと歌声は言わずもがな。それに加えて「ここはやりなおそう、そのためのリハーサルだ」という素直な姿勢や言葉を聞き、なぜ彼がキングと呼ばれるのかが何となくわかったのと同時に、本当にこの人がいなくなって残念だなと思った。






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