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数字と人情







タイトルから勝手に「数字をからめた心理経済学をコラム的にわかりやすくかみ砕いた本」と期待してしまったけれど、それに近いのは第1章の最初だけで、あとは数字も数式もあまり出てこない「(1割)数字と(9割)人情」という内容だ。



「数字は怪しい、それを扱う人の情が大事」というバックグラウンドがすべてなのだけれど、短い一文が続くロジカルなところは、養老孟司さんの文章にも似てわかりやすい。



○○さんの書いた「△△」によれば、という引用も多いのだけれど、基本的には著者の博識がうかがえて、「ニッチ」の語源などもさらっと書いてあって個人的には勉強になった。