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Mac People 2月号

レビュープラスより送られた雑誌のレビューです。

レビューまとめ

特集記事と、別冊の小冊子が充実。宣伝(または宣伝目的のレビュー記事)のオンパレードでなく、(自分のような)新製品紹介だけでなく、技術的な内容に興味のある素人にも役立つ内容だった。レビューしたくなった内容を抜粋して以下へ。

NewsNAVI (ページ数12)

雑誌冒頭、ニュース記事として話題がまとまっている。見開き1ページで8件、その他小さく3ページで12件。最新のCPU「Sandy Bridge」がいつころ各Macに載りそうかという予測や、VirtualBoxの最新ベータ版の紹介など、Macだけに限らない幅広い話題でためになる。

特集1 最新ワード10 (22)

Bluetooth 3.0 Blu-ray DLNA exFAT GPGPU
HDMI HTML5 LTE USB 3.0 VHD

というキーワードごとに、見開き2ページで、「どんな原理なのか」「何が嬉しいのか」「今後どのように広まっていきそうか」までをわかりやすく解説してくれている。読者の基本知識をある程度求める筆致だけれども、「いくつかの単語は知っているが、説明できるかどうかとなるといまいち自信がない」という自分にとっては、技術的な咀嚼が丁寧なこの記事の内容は役立った。
イラストや図表も理解を助ける。新聞の科学面に載る記事に見られる、わかりやすい挿絵(大人なら素人でもなるべく理解できるようにという視点)と近いものを感じた。
もちろん、キーワードそのものの意味や、より深い内容はWeb検索でもあたれる。ただ、目に優しい反射光のもと、見開きのページで、1つ1つをじっくり読ませるという形は、今後も紙の雑誌(書籍)でしか得られないなと感じた。普段ほとんど雑誌は読まないのだけれど、この感覚は、パソコン、携帯電話、タブレットPC電子書籍端末では当分得られないだろう。

特集2 マックで使うAndroidWALKMAN (11)

最近Android携帯を使い始めたので、連絡先の同期についてはタイムリーな情報だった。「Macのアドレスブック→gmail連絡先→Android端末の連絡先」のパスを選んだときの「姓名逆転問題」は、姓と名の間にカンマを挟んでおくと解決するようだ。先月、自分で試行錯誤したときはおこらなかったので、何かパスか前提条件が違ったのかもしれない。

もう1つ、音楽や写真などのデータ転送方法。「doubleTwist」というフリーソフトで、iTunesに近い操作感でAndroid端末と同期してくれるようだ。これは早速試してみよう。「iPhoto Library」をNAS上に指定すると、読み込みが遅くて使い物にならず(→同期環境として使いやすいiTunesも、結果的に使えず)Picasaを使い始めていたのだけれど、いまいちスムーズに使えない。

ニーズが多いことの反映か、MacとWALKMANとの連携にもページが割かれている。プレイリストを工夫してつくる方法や、YouTube動画の転送方法など。

特集3 Macでラブラブ共有ライフ (9)

タイトルからは「?」と思ったが、要は、いろんなデータ共有サービスの紹介記事。ただ、その使用目的を「恋人との予定をGoogleカレンダーで共有」「居場所をfoursquareで共有」「実家のデジタルフォトフレームへFlickr経由で写真を送る」とした、新鮮な切り口だったのでおもしろかった。まさに「共有ライフ」を具現化したらこうでは、という感じだ。

別冊付録小冊子1 MacPeople Basic デジカメ写真をマックでとことん楽しもう iPhoto

文字通り、iPhotoを丁寧に使いこなしたい人には机上の1冊。スクリーンショットの大きさや吹き出しの大きさが基本的には統一されていて、通して見やすい。
Appleのソフトウェアには共通しているかもしれないが、「最低限やりたいことは直感的にわかるが、その他の豊富な機能については、ヘルプの見方がわからない」ことが多い。これを一通り読めばたいていのことはできますよ、とサポートしてくれる1冊。

別冊付録小冊子2 MacとWinインターフェース進化論

「論」とついたタイトルからちょっと期待しすぎて、期待はずれに終わった。要はSnow LeopardWindows 7ユーザーインターフェース比較。各設定や操作画面について逐一比較している。その力量の入れ方というか、手間は相当感じるが、「論」の部分を期待すると物足りない。
Mac OS Xはなぜヒラギノフォントを採用したのか、タスクバーの位置が両者で異なるのはなぜか、「日本語入力システム」がどのように「発展」すればよいと考えているのか、エラーメッセージの日本語比較(に見える企業のスタンスの違い)、などなど、次回はもう少し突っ込んだ「論」を期待したい。