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2017/01/28 「東京30k冬」に参加した

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アールビーズ主催、荒川河川敷、ペースメーカーが入り計測もします、という30キロ走の大会に参加した。

天候は良く、涼しい北風もそこそこ、と良い条件。しかし後半以降はなかなか苦しく、断続的に歩いてしまう。それでも2年前の青梅(同じ30km)よりはいいタイムでよかった。

「練習会」と聞いてストイックな雰囲気をやや持っていたけれど、

  • コース上のスタッフも不足なく配置され、慣れた運営ぶり
  • 大会会場としての大島小松川公園のよさ
  • MC上田さんの丁寧アナウンス
  • スタート前/フィニッシュ後のフードサービスが充実
  • フードや参加賞配布のブースを模擬店のように楽しむ学生ボランティアたち

という風景がかけ合わさり、何だかほんわかした雰囲気を感じ(自分にとっては)よい大会だった。次回開催はおそらく秋だろうけれど、また参加します。

コース

2017 東京30k冬 コースマップ

画像を引用した。南北に行ったり来たりするだけのシンプルルート。

  • スタート地点(大島小松川公園)から3km北上、折り返し
  • スタート地点へ戻り(計6km)、川沿いをひたすら南下、また折り返し(計10.5km)
  • スタート地点へ戻る(計15km)

これを「2周」することで30km換算。

GPSログ

緯度経度

log

実際に手元で記録したGPSログもまあシンプルですこと

ペース

pace

横軸に距離、縦軸にペース。歩いたり止まったりでグラフが落ちる

  • 序盤、つららのような落ち込みは給水所での立ち止まり
  • 後半以降、わかりやすくがたついている。走ったり歩いたり、の繰り返し

スタート/フィニッシュ会場

大島小松川公園。いい公園だった。

  • 駅からのアクセスもよく、親子連れも遊べる広い草原を持つ
  • 更衣室や荷物預かり、各種ブースのテント、仮設トイレなどをならべても十分な広さがあり、大会運営もしやすいのでは(雨天でなければ)
  • 河川敷(今回走ったコース)へは、きれいに整備された石畳の通路

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当日の風景

写真中心で:

仮設トイレ

写真奥に並ぶ仮設トイレ、右端だけに大行列。大行列の先は「男性・小」トイレが見えており、"回転"が早いだろう、と自分も含めて多く並ぶ

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他の行列の先にも複数のトイレがあり、たしかに回転はゆっくりだったものの、並んでいる数名を眺めていた限りでは「あっちに並んでもよかったかも」?

これだけ行列の人数差があっても、「行列の後ろには行列ができやすい」一種の集団心理が見えて面白かった。おそらく心理学で「なんとかバイアス」というのだろう

参考)あった。このあたりの内容か

http://qtpro-bs.jp/archives/2011/08/post-950.html

人はよく分からない状況や不確かな状況にも他者の行動を参照することがあります

時間があればこういう分野の本を読みたい(のだけれどなかなか。。)

類似性の構造と判断 --他者との比較が消費者行動を変える

類似性の構造と判断 --他者との比較が消費者行動を変える

ノンバーバルコミュニケーションと脳―自己と他者をつなぐもの (脳とソシアル)

ノンバーバルコミュニケーションと脳―自己と他者をつなぐもの (脳とソシアル)

スタート地点

とか何とか思いながらトイレを済ませ、スタート時間には間に合う

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写真右端から左へ、ランナーが整列している。申告ペースに応じたウェーブスタート(グループごと、数分の時間差でスタート)形式。

時間差はもう少しあってもよかった気がするけれど、どう空けてもコース上の狭い区間でスライド(すれ違い)が発生し、それなりに危険だった気がする。 おそらく入念な計算はしつつ、妥協で決めた時間差だろう。フル5時間ペースのグループはam9:48スタート

コース上

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川沿いを下る向きでは身体が東〜南に向く。気持ち良い晴天、真冬とはいえ正午に向けて太陽は上がり、水面に映える日光はまぶしい

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コース上。すでに先発した速いランナーが右にすれ違いで見えている。左は大グループ。ついていく形で楽だった

「Next Challenge (空欄)」ゼッケン

各ランナーは背中に2枚目のゼッケンをつけている。 どうやらエントリー時に目標大会を記入しておけば、「(空欄)」にそれをプリントしてくれたもよう。 よく考えず記入せずで、空欄のままのゼッケンが届いた。迷ったけれど背中はつけずに走った

そして「(空欄)」=「東京マラソン」の人が何と多いことか。 時期的に1ヶ月前なのでこの30km走はちょうどよい。 言い換えれば、この「東京30k冬」は東京マラソン参加者向けに設定された日程とも言える

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まぶしい。サングラスを忘れてしまった

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一部に菜の花スポットが。立春はまだだけど、写真だけ見ると春っぽい

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(写真はしばらく撮らず、、)

南端での折り返し。「新砂リバーステーション 20m」案内が見えている。 左前方には、葛西臨海公園の観覧車もきれいに見えていた。下りに下り、ほぼ東京湾沿いまで来ていたことがわかる

(変わらぬ景色と苦しさと=写真はほぼ撮らず、、)

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フィニッシュ後の一枚

フィニッシュ後

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フードのブース。充実。

  • バナナ/みかん
  • おにぎり
  • コーラ/水/スポーツドリンク
  • 野菜ジュース
  • カップ麺(チキンラーメン/ワンタンメン)

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特に野菜ジュースとカップ麺がおいしかった。甘さと塩分と温かさと。他大会でありそうでないもの

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カップ麺は未開封で渡され、お湯は、、と思ったらきっちりお湯の準備が!

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フィニッシュ後にまったり。

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参加賞はアミノバイタルと黒ロングTシャツ。薄手のポリエステル製

8:30開会式、9:30最初のグループがスタート、14時に大会終了、とコンパクトなスケジュール。 もちろん、準備や後片付けではその前後の時間を使うわけで、運営スタッフ皆さん含めてお疲れさまでした。

MC上田さん

開会式から大会終了宣言まで、進行や会場アナウンスを担当されていた。速いランナーでもあり、会場進行も任されるという特異な才能

多くの人に伝える情報は、ゆっくり丁寧な口調であるとよい、をよく教えてくれるアナウンスだった。気を抜くと早口になることは個人的に何度か経験していている

なぜ30キロ走?

このページによくまとまっているので引用:

フルマラソンを走りきる「脚づくり」に

完走・快走するためには30km以降に訪れる疲労状態を疑似体験しておくことが重要です。

たしかにその通りで、「フルマラソン1ヶ月前に30キロ走をしておくとよい」とよくいわれている。

この「訪れる疲労状態」は体感しないとわからない。 「30km以降」は人によってハーフ過ぎてだったり、35km手前だったりするだろうけれど、どういうわけか:

  • 動かし続けていた足が重く感じ、
  • それまで考えもしなかったネガティブな要因(エネルギー不足、寝不足、筋肉痛)が頭に浮かび始め、
  • 足を止めてしまいたくなり(歩き出したくなり)、

という現象である。

あまり練習していないと、10kmレースだと7-8km、ハーフだと16-18kmあたりで同じような状態になる。

フルに対して、どんなペースであっても、一度でも30km走を経験しておけば、もしこの現象になっても体が多少は慣れているからましでは?ということだろう

ペース感覚を養える

フルマラソン3時間以内完走、3時間15分以内、(省略)5時間以内完走まで15分刻みでペースメーカーを配置します

これもありがたい。各ペースメーカー(ペーサーとも呼ぶ)はほぼ一定ペースで走ってくれる。その後ろにつくようにランナー集団ができ、ペースを維持しながら距離を踏む、という経験ができる

「自分だけで走るより、誰かの後ろについて走るほうが楽」である。おそらく走力レベルを問わず当てはまる気がする。いまだに不思議な感覚

マラソン終盤では「自分と同じ、または少し速いペースの人についていく」は、自分の身体の動きを止めてしまわない、有効な方法のひとつ

自転車や自動車競技でいう「スリップストリーム」と形は近いけれど、空気抵抗を減らして云々、という状況とも少し違う気がする

スリップストリーム - Wikipedia

充実のランナーサービス

レース前後のドリンク、フードサービスも充実。フルーツ、おにぎりなど

コース(といっても河川敷だけれど)上で、スポーツドリンクや水が準備されている。

この大会の場合、レース前にも後にも自由にいただくことができた。自分で河川敷走るときはこんなことはないわけで、ありがたい

全国各地で開催

30K シリーズ

このような大会へのニーズが増えて来ているのだろう、東京や大阪だけでなく各地で開催されている。河川敷の往復や、大きめの公園を周回するコースが多いようだ