いい大会。2017/02/12 第55回愛媛マラソン完走記
愛媛マラソン無事完走^-^/
記録更新のこともあるけれど、
- 人の表情がよく見える大会
- 沿道からあたたかい、なんというか朗らかな力をもらえる大会
であることをよく実感でき、思い出に残る2月の日曜になった。今後、当選する/しないに関わらず、しばらくは同じ時期が来るたびに思い出しそうだ。
同じく参加したラン仲間のがんばりはやはり刺激になり、沿道からの応援ポイントは目標にでき、ほっとすると同時に力ももらえた。打ち上げも楽しくしっかり。どうもありがとうございました。
達成できたこと
フルPB 約20分更新
大会名 | 開催日 | グロスタイム | ネットタイム |
---|---|---|---|
京都マラソン2016 | 2016/02/21 | 4時間57分 | 4時間48分 |
愛媛マラソン2017 | 2017/02/12 | 4時間35分 | 4時間25分 |
また「給水所以外で歩くことなく走破できた」初めてのフルマラソンにもなった。これまでは多かれ少なかれ歩きを交える区間があった(特に25km〜35km区間)
いずれもまだ初心者の域は出ない内容。しかし昨年まではできなかったこと、という点で相対的には進歩ができたと思う
次は?
- 「サブ4」とはいわない。まず「グロスでサブ4.5」
- そして4:20、4:15、という地道な目標設定でしょう^^;
- しばらくフル参加の予定を入れておらず。やっぱり大会参加予定を入れておかないと走らなくなるので、非公認でも何か参加しておきたい
GPSログ - ペース
- 下につらら状に落ちているのは、給水だ屈伸だと立ち止まった履歴
- 終盤も、走っているときはイーブンペースを保てている
- これまではこうではなく、グラフがもっと下に落ちる=歩いた区間が多かった
GPSログ
序盤、折り返し点付近を除き1本の道路を使用。いわゆるスライド区間が多いコース(往路と復路で色分けしたログ画像をもう少し後に置きました)
おすすめ度合い
- いろいろ大会を見てきたけれど、極端に言えば、いや極端でもなく率直に、「市民マラソンの雰囲気が好きな人なら全員応募すべき、参加する価値がある」大会
- それで倍率が上がり、自分の当選確率が下がってもいいとさえ思う
- アスリート枠があるので速い人は先着で。それ以外の人は一般エントリー(抽選)で
評判の高さに納得
もともと参加者の評判がとてもよい大会。なぜそうなのか?にも興味があった。その答えは以下のように体感できた:
沿道皆さんの途切れない応援
- 噂通り本当にほぼ途切れなかった
- 地元からの参加者も多く、その特定ランナーを応援する人々、ももちろん多かった。しかしそれ以上に、目の前を通る出場者に大なり小なりの声援を送る人々がとても多い
- 大阪マラソンほどアパレントな(目立つ感じの、おもろい)応援者は少なかったけれど、何か一言でも、聞こえた声援はありがたいものである
音楽いらず
それだけ、どの場所でも、沿道からの応援や雰囲気がよく味わえる大会だった
ここにも?
- 「ここにはいないだろう」と予想していた区間の歩道にも結構な人数
- よく憶えているのは、往路のトンネル手前、左に海が見えやや上りになっている区間。いかにも自動車道、という雰囲気で、きっと普段は歩く人も少ないだろう。もしや、そういう場所だからこそここを選んだのかも
- 序盤だったのもあり、ここに人々が見えた瞬間「ああ噂は本当だった」と確信したのだった
「いずれ着く」
- メッセージボードはいくつか見たけれど、秀逸だったのは「いずれ着く」
- たしかにねえ。と思わず笑ってしまう。自分が応援するときに機会があれば使わせてもらおうかな
- もちろん、他のメッセージにも元気をもらえた。こちらからわざわざ声はかけられないけれど、一瞬でもきっちり見えていますよ!
ボランティア皆さんの親身で元気なサポート
- もちろん実際の運営スタッフは彼らだけではないけれど、沿道での盛り上げ主役は明らかに彼らだった
- スタートの市街地を中心に、けっこうな数の個所で声援を上げる
- 野球部メンバーが多かったようで、野球帽+ユニフォーム姿の彼らを何回も見た
- 2か所あったトンネル内では合唱。反響する大声
キロ表示ごと
- ほぼすべてのキロ表示で、4名チームでその看板を持っていた
- 持っているだけでけっこうしんどいので、声を出す/出さないは任されていたはずだけれど、けっこう声が出ていた
給水所
- 給水所(特に後半の)ではカップを手渡しで準備。国内の大きな大会でこれをやってくれるのは意外と少ない
- 経験があるけれど、取ってもらえない時間が続くとけっこう腕は疲れる
ほどよく中規模
- 大会の中規模さ
- ランナー約1万人。小さくはないけれど、"大都市型"マラソンという感じでもない
- トイレ行列、手荷物返却行列、完走証発行行列、、はあまり見られなかった。自分がたまたま遭遇しなかっただけかなと思ったけれど、「大会レポ」にそのあたりの不満はほぼ出ていないため、うまく回っていたのだろう
- 中規模さに加えて、長期開催のノウハウが活かされているのだろう
- 街の中規模さ
全般として runner-friendly な大会になっていると感じた
「湯ったりオレンジロード」
- 道後温泉+みかんをもちろん想起させつつ「ゆったりいきましょうよ」というメッセージである。「ぜひゆったり過ごしてください」ということかも
- いい意味で古くさい。古式ゆかしいというか、ノスタルジックさも少し感じる。きっと何年もこれを使っているのだろう
世代的には「きまぐれオレンジロード」を思い出す
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ランネット「大会レポ みんなの総合評価」
- 前回大会は95点台。投稿者225人と多い
- 今回大会はすでに570人が投稿し、94点台
- 単純な算術平均でもなさそうだけれど、たとえば1人でも「30点」をつければ(統計的な外れ値が入れば)がくっと下がるはず
- ある程度の投稿数が集まり、かつ総合点数が高い。おそらく「ほぼ全員が90-100点をつけた」といってもよさそうだ
高橋尚子さんとハイタッチ
2回できた。序盤とゴール手前
序盤
- 最後尾からコース中央を駆け抜けていく高橋さん。青梅など他の大会でもそうしておられる
- ちょうど中央を走っていたのでラッキーだった。本当の序盤だったので「今日は何かついてるな」と思えた
ゴール手前
- たしかあと2km弱のところ、立ち止まって出迎える高橋さん
- 楽しみに、というか目標にしていたので「まだかまだか、ああやっと会えた」の感覚だった
ハイタッチ(といっても軽く手を触れるだけ)で元気づけをしてくれるこの人という存在。ちょっと特殊なオーラがある
あとは写真メインで:
大会前日 2017/02/11
「明日は愛媛マラソンが開催されます。熱い週末となりそうです。とはいえ、まだまだ寒い気候が続きます。ご体調にはくれぐれもご留意のうえ…」
松山空港到着後のチーフCAさん機内アナウンス。多く搭乗しているであろうマラソン参加者向けの内容。
こういう配慮はJAL便ならではという印象(ANAはほぼ乗らないので、そんなことはないのかも)
ひぎりやき。「日切焼」と書かれ、外生地のやわらかい回転焼(今川焼)という感じ。1個\100未満なので気軽に買える
みきゃん+ダークみきゃん。後者がサブという扱いか、と勝手に思っていたけれど、描かれ方からは両者がダブル主役で愛されていることがわかる
愛媛県庁内にみかんの木
出ましたダイヤモンドクロス。日本でみられる平面軌道の直角交差はごくわずか
のんびりした商店街「松山銀天街」にあった「サン・イート」びっくりする廉価で、おいしいパンが売られていた。いい昼食に
夜は「レストラン野咲」へ。昔ながらの洋食屋。おいしかった。マラソン翌日の昼も再訪(後述)
今後しばらくは「旅先で老舗洋食店に行く」は旅のテーマになりそうだ。けっこうハードルの低いミッションなので続けられそう
宿泊した「東急REIホテル」ランナー宿泊者も多くロビーにホワイトボードが
「大会当日朝チェックアウトでも入浴OKです」サービス。1泊利用だとありがたかっただろう。翌年以降もこのホテルを使ってもらおう、というクロージングの一環だろう
参加賞の手袋。冬場のランニングに活躍。黒の指先は導電性繊維(スマートフォン対応)
公式プログラムにあった高橋尚子さんメッセージ。まさにその通りですね
ええ、はい、ようやく大会当日です
大会当日 2017/02/12
スタートまで
朝9時前のスタート地点付近。こういう準備風景を見るのは好き
路面電車の県庁前駅そばがスタートライン
コース先導の愛媛県警皆さん。女性2名男性3名、和やかな雰囲気
朝は慌てず過ごす
- 滞在ホテルからスタート地点まで徒歩5-6分。暖かいホテルロビーで待機、ロビーのトイレ(空いている)に行ってからスタート地点へ、がリラックスしてできた
- 連泊だったので手荷物預けなしだったのは大きいけれど、なかなかこのように過ごせる大会は少ないかもしれない
スタート地点
遠く天守を見上げる。気持ちよく晴れた
整列中のランナー皆さん(いや自分もここに並ぶのですが)
Hブロックからスタート
10時号砲。ブロック順にスタートラインへ。ゆるキャラお見送り
スタート台。小さく高橋尚子さん
スタート
当日の天気
- 恵まれていた。スタート時から終始緩い、海側からの西風
- 陽射しは常にありまぶしいくらいだったけれど、サングラスがありでちょうどよかった
- 当日の気温や風は気象庁のサイトで細かく確認できる
- 大会時間帯はだいたい5-7℃、北西方向(海側)から4m/sくらいの風。陽射しもあった中、昼頃の風は気持ちよかった
当日の気象データ
コース(公式サイトより)
コース全般の印象
- なだらかなアップダウンが地味に多い。「じわ~っと上がり、上りの後は下る」区間が何か所もあった気が
- どちらかというと「アップダウンの合間に平坦がある」印象
- 似たコースがあったなあと思いめぐらせると奈良だった。愛媛は"奈良マラソンのおとなしい版"に感じる
- 学生ボランティアが元気、応援があたたかいのも何だか奈良と共通している
GPSログ - 往復色分け
往路:オレンジ、復路:紫で分けた。表示位置が一部ずれたけれど、上から下に見下ろすとコース全景になる
スタート〜中間点
- とにかくゆっくり、淡々と行くことにした
- どれだけ天気が良く、応援が元気でも、コース最北端まで、中間点までは淡々と行くことを目指した
- 振り返れば、この方針でうまくいった。周りに合わせてちょっと速めに行くと、結果的に「平田の坂」はおそらく歩く結果になっただろう
かに道楽の皆さん。カニかぶっている
梅がちらほら
野球帽の彼ら。朝からよく声が出ていた
渡辺裕太さん。沿道からよく声援をもらっていた
トンネルへ。このあたりも空が広くて気持ちよかった
「11km」を掲げながら、学生たちの上げる声はトンネルに反響する
瀬戸内海を左に見る。海が直接見える区間は意外と少なかった
2つ目のトンネルが見えた
こんどはブレずに撮れた
途切れない応援がありがたい
すでに折り返してきたトップの川内選手とスライド
速すぎて(こちらも動いているので)うまく撮れず、、
一六タルト。手渡しで助かります
中間点~
「中間点」が見えて1枚。予定通り、特に疲れもなく淡々と来れた。順調
エイドで「山田屋まんじゅう」をいただく
まっすぐ先にみえる上り
終盤に数か所置かれていた神輿
ポンジュースもいただく
30km地点~終盤
「30km」表示。ここで1枚撮ることは前日からもう決めていた。
どんな状態で撮れるか?(グダグダかどうか)は自分にとって試金石だった。
まあ足がクタクタではあったけれど、落ち着いて(後ろにランナーが来ていないことを確かめる余裕もありつつ)しっかり撮れた
バテていれば、撮ることさえパスしていたかも?
33km地点、復路のトンネル。ここは照明が切れていて、わりと真っ暗な中を走るランナーたち。何か脱出ゲームに参加しているようでおもしろかった
元気な彼らの声はやはり大きく反響している。数時間の幅で通過するランナーたちに声をかける元気さに感謝と脱帽
平田の坂
- 終盤36-37kmあたりの長い上り坂。別名"平田の坂"というそうだ
- 序盤に周囲から「やっぱりあのバイパスやろなあ」という声も聞こえた。調べると「松山北条バイパス」
- たどり着き、目の前にすると、確かにわかりやすい上り坂。東京マラソンの佃大橋を緩く長く伸ばしたような風景
- 「まあとにかくてっぺんまでいき、そこから歩こう」と思い、結局ゆるゆると止まらずに上がりきれた。結局下りも歩かず
- 上りきる直前、たしかおばあさんの「もうすぐ上り終わりよ〜」の声があったような。ありがたい
後から考えると、
- 勾配よりは「見た目の長さ」がきつい
- まっすぐ先が見えてしまっている上り。(実際に長いのだろうけれど)その影響で精神的に1.2倍くらい補正してしまうのでは
フィニッシュまで
平田の坂をこえたあたりから、足裏全体にいい感じにしびれが来る。この距離まで走り通したことがなかったので、このしびれ感覚も初めてだった
終盤は5つくらいの給水所で毎回止まり、VAAMや水をいただく。
あの歩道橋まで、あの大きな標識まで、あの信号まで、と細かい目標設定。
沿道の人々は途切れない。もし人が少なければ、この辺りで足は止まっていただろう。
そして、高橋尚子さんハイタッチもありつつ、ついにフィニッシュ。約30秒(音が出ます)
フィニッシュ後
完走者へのタオルをもらったあと、ボランティア学生の列の中を歩きハイタッチをもらう
道後温泉から運ばれてきた湯(満員で入れず)
ここで「お接待」の文字を初めて見る。
「いもたき」あたたかくておいしかった
JALブースでコンソメスープをもらう
神戸屋パンでパン。ぜんぶおいしかった
Huluでハイライトやフィニッシュシーンの動画配信
結局お願いはしなかったけれど「シャッターボランティア」なる学生スタッフもいた。単独参加の人やご家族連れに「写真撮ってあげましょう」と声をかけている。なかなかない試み
ランナー整列に使われたコーンなど
打ち上げでしっかり飲み食い+お疲れさま会を堪能
大会翌日 2017/02/13
白猪の滝・石手寺・伊佐爾波神社
せっかくデジタル一眼レフカメラを持ってきたので、練習もかねて何か撮りたい、と大会当日夜から観光情報サイトを巡る。翌朝からカーシェアリングを活用し、東温市「白猪の滝」を訪れた。松山市内へ戻り石手寺、伊佐爾波神社も廻った
凍結した氷のカーテン、その中で勢いよく振り落ちる水しぶき、というこの季節ならでは?の珍しい滝を目の前にできた
(別記事へまとめました↓)
「レストラン野咲」再訪
15時頃に松山市内へ戻る。土曜昼間のような大行列がなく空いていた「でゅえっと」にもかなり惹かれつつ、「レストラン野咲」に再訪。
平日昼下がりながらそれなりに混んでいて、まさに地元に愛されるレストランだった
子規・漱石
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/kotoba/shikisoseki150.html
交流があったのはもちろん有名だけれど、同い年だったのはこの旗で初めて知った
全国からランナーを集める大会が松山の地で行われている、彼らはこれを知ればなんというだろう。子規は笑顔で一句詠み、漱石は小説内に大会のことを登場させるだろうか
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- 作者: 伊集院静
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- 作者: 長尾誠夫
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忘れ物
日本銀行松山支店。標識が寒そうだから、、ではなく、誰かの落し物をわかりやすいようにこう置いているのだろう。
それをわかってそのままにしておく警備員。これも人情のあらわれか
帰便
松山空港へ。マジックアワーの夕方便、「ああこれで離れるのか」としみじみ実感