2016/02/21 京都マラソン2016完走記 - 第二の故郷でサブ5初達成
個人的第二の故郷、京都市内で開催されたマラソン大会に初参加。4時間57分(スタートライン通過後からのネットタイム4時間49分)で無事完走。4回目のフルマラソンで初めて5時間切り(いわゆるサブ5)を達成できた。
後半33km前後で5時間のペースランナーが前に見え、そのままがんばってみたらついていけた。これまでは歩いていた終盤の区間を、歩きなしで通せたことが大きかった。
記録のこともあるけれど、
- 昔なじんだ景色や道路を、京都を離れてから始めたランニングで"再訪"して楽しめたこと
- 両親が観に来てくれたこと
これらも合わせて、よい思い出になった。以下、写真付きで振り返りを:
(全体、長くなりました。前日の内容もけっこう書いてしまいました。大会当日の内容はページ後半からどうぞ)
倍率
いろいろな優先枠を除いた一般枠の倍率は約4.5倍
記録
5kmごとラップ
25〜30〜35kmをのんびりしたほかは、だいたい同じペースで行けた
フルマラソン参加記録
初めて約2年。雰囲気を楽しめればいいと思っているのでタイムは二の次だけれど、やっぱり縮まると嬉しい️
開催日 | 大会名 | ネットタイム |
---|---|---|
2014/02/25 | 第8回 東京マラソン | 5:53:13 |
2015/05/03 | 第44回バンクーバーマラソン | 5:27:46 |
2015/12/13 | 第6回 奈良マラソン | 5:33:02 |
2016/02/21 | 第5回 京都マラソン | 4:48:51 |
ハーフなど含めた大会参加履歴は↓
GPSログ
緑 < 黄 < オレンジ < 赤の順で高度が大きい。実際は「色が変わる部分」で上りを感じることが多かった
とはいえ、12月の奈良マラソンに比べればずいぶんとましだった。あのコースのアップダウンと比べられるコースはなかなかない気がする
前日 2016/02/20
地下鉄京都駅改札側にある小川珈琲。駅地下街で往来も多い場所ながら、持ち帰りコーヒーもハンドドリップでいれてくれる
「みやこめっせ」で前日受付
京都駅→四条駅→東山駅と地下鉄を使い、大会案内も見ながら、
雨の京都市内を歩くと、前日受付会場である京都市勧業館「みやこめっせ」に到着。平安神宮や京都市美術館もそばにある、当日のゴール地点でもある
スムーズにナンバーカードを受け取る。番号ごとのブースの分け方、ボランティア人数は充分
コース上のサイン。文字言語を使わないピクトグラムも多用されていた。これもひとつの多言語対応
参加賞Buff
前回大会に続きBuff。これはよかった。大会当日も多くの人が使っていた
ワコール独壇場
ランナー専用エリアでのウェア等販売は、京都がお膝元、ワコールの独壇場。CW-Xをはじめとしていろいろ売られていた
スポンサーのうち最上位「ゴールドスポンサー」だった
ワコールといえば福士加代子さん。無事、リオ五輪選考されるだろうか
http://www.wacoal.jp/company/sports/profile/
他のブースはいろいろ微妙だった。ランニング・マラソンに関連しない展示もちらほらあり、いかにも付き合いで出展している、という企業が多かった。
裏千家のお茶提供など、この街らしい企画もあったものの、全体的にはうーん微妙
その他よかった展示
カウントダウンの写真を並べて展示。これはよかった
第一生命、尾崎好美さん。東京マラソン2016 EXPOでも同じ仕事をされていた
谷口キヨコさん、αステーション生放送。わりと小さい頃から京都・大阪のFMラジオで声を聴いていた人。いまの声も変わっていない
マラソン伊藤舞選手、ラクロス山田幸代選手と合わせて京産大ご出身
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20160105_kyotomarathon.html
大会コンセプト
7点とも明快
ただ、コース上の給水に使用された水道水(低コストなのは確実)、水質に問題はないだろうけれど、わずかに塩素系のカルキ臭がした。不思議とまずいとは感じない。おそらくずっと飲んでいれば気づかない味の差。地域ごとの水道水はこうも味が異なるのか、とよくわかった
そんなこんなで、本降りの中、会場を後にする
神宮道を歩く
わりと時間は限られていたけれど、せっかくなので会場近所を歩いた。
こういう小道がごく日常に紛れてでてくるのが京都。離れてよけいそう感じる
ここにも皇居が。旧皇居 粟田御所
なんですか、この有機的な立ち居振る舞いは。青蓮院のクスノキ
「PAVILION COURT」結婚式場。この雰囲気に対向し、思わずしばらく立ちつくす
京都のラーメン
夜、ホテルに近かった魁力屋へ。九条ネギは品切れ、普通のネギラーメン。安心の味
当日 2016/02/21
会場へ〜スタート
地下鉄四条駅。日曜朝なのに大混雑。このまま東山駅へ向かう人々(自分を含む)
晴れた!
後半ブロックはその横にあるサブトラックからスタート
スタート号砲が鳴り、徐々に前へ進む。ようやくメイントラックに入ってきた
「衣類回収BOX」がけっこうたくさんあった。手で受け取る係のボランティアスタッフも多数いた
東京マラソン2016でも一部話題になった、スタート前の防寒着大量捨てられ問題。このBOXは一案だろう。しかしテロ対策を考えると、箱は置けないのかもしれない
号砲から約8分、ようやくスタートラインへ
スタート!
コース図は公式サイトからどうぞ
ここからは、思い出しながら「REG」と区分けして振り返り。<>は交差点名を示す
REG1 スタート西京極陸上競技場 〜 嵐山
これぞ都大路、といえる幅の道路を大勢で走る
梅津あたり。住んでいた頃は縁がなかったけれど、観光地でない普段の庶民的な京都、がそのまま現れたような場所。沿道の応援が暖かかった。声援を送る人々の笑顔が自然だった
ウクレレ演奏+「いーやーえー、いーやーよー」と歌いゆっくり走るランナーに遭遇。集団でもうしろのほう、キロ7分くらいだった。周囲は声援や拍手を送り、盛り上がる
(音が出ます)
(音が出ます)
桂川に到達。その東岸を北上し、嵐山方面へ
観光スポット紹介はけっこう掲げられていた。もちろん走っている途中は行けないのだけれど、全国から訪れたランナーたちに、観光スポットの中を駆けている、という思い出を持ってもらおうという意図だろう。いい案
けっこう暖かい。上着なしでちょうどよかった。首の防寒は、Buffを巻いたので充分
チャッター(反射材)のある車道が一部あり、このようにコーンが「1つ1つの手前」に置かれていた。地道な準備
左奥に渡月橋を望む。嵐山までやってきた
渡月橋のやや手前を右折し、線路を越える高架橋へ
ビル屋上から応援の皆さん
REG2 広沢池 〜 きぬかけの路
広沢池 〜 <山越一条通>直進(しばらくアップダウン) 〜 仁和寺 〜 きぬかけの路
高架橋を下る。見渡せる向こうまでランナー行列
広沢池。前日の雨で水位は充分
「一条山越通」交差点。山越えの文字通り、上りのスタート
竹林が美しい
上りもあれば下りもある
太陽が上ってきたことが影の濃さでわかる
太鼓応援の皆さん。この「鳴滝こども太鼓」はレベル高かった
太鼓に青空
来ました仁和寺
迫力ある門構え
逆光になってしまった。東日本大震災復興のメッセージが書かれていた
REG3 平野神社 〜 北賀茂橋折り返し
平野神社。全国的に有名ではないけれど、格式ある神社
https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000195
いわゆる「碁盤の目」のエリアに入る。この西大路を地味に上りに感じたが、GPSログを見るとそうでもない。ややばてていたのだろう
西大路x北大路の花屋さん「京花園」
今宮神社へ
住宅地に立派な鳥居、差し込まれるように建っている
朱塗りの社に学ラン応援団。いい対比
しばらく住宅地を抜ける
ここを右折で、賀茂川方面へ。ちなみに賀茂川は出町柳まで下ると「鴨川」になる。川の正式名称は鴨川
白い「西賀茂橋」で折り返し
南側の抜ける景色を横目に。あたたかい
ここまででだいたい20km。
ちょっと暑いなと感じるくらいのあたたかさで、給水もしっかりとり、ちょっとお腹空いたなと感じるものの、足の疲れもなく、おおむね順調だった
REG4 北山大橋 〜 府立植物園
北山大橋 〜 北山通りを東へ 〜 少し北へ曲がり折り返し 〜 松ヶ崎で折り返し 〜 府立植物園わきを南下して折り返し 〜 府立植物園 〜 鴨川河川敷へ
中だるみというか、じんわりときついのがこの区間だった。他のフルマラソンでもだいたいこの25km前後が、まあなんとも言えずしんどい。35kmを過ぎると元気になる
手渡ししてくれるあんぱん。ちょうど空腹だったのもあり助かった。2つもらった
小型の丸いあんぱんで、かんたんにちぎれるやわらかさ。このすぐ後に給水ポイントもあり、手を簡単に洗える流れ。ああおいしい
北山通りを進むと左下に「中間点」2時間27分の表示が見える。まあ、時間はあまり気にせず走る
進々堂 北山店。レストラン形式のパン屋さん
「ダム女」でおなじみ、京都ノートルダム女子大
少し北に折れ、距離調整な感じのルートで折り返し
教会。北山通りの雰囲気を作る建物のひとつ。しかしこのあたりがきつかった。。
松ヶ崎の折り返し。北山大橋からここまで東へ2kmほど、それほど上ってはいないのだけれど、まあ長旅だった。雲が急に広がってきた
チアリーディング応援ももらいつつ、広がる雲、雨がぱらつきはじめる。しかしパラパラと降るのみで長くは続かず
はちみつレモンパン。この時間帯だと数も少なめで、しかし一生懸命切って補充するボランティア皆さん。ありがとうございます
そして生八つ橋。やっぱりここは立ち止まる人が多かった
小さい頃はけっこう苦手な味だったけど、さすがに食べられるようになった。しかしまさかマラソンの途中で食べることになるとは
府立植物園に入る。京舞妓さんの丁寧な演奏。ランナー視点だとほぼ聴こえず、視覚の楽しみ提供になっていた
梅林には背の高い木々が花を開かせていた。これぞ植物園の風景
この植物園内には、大阪から来てくれた両親が待ってくれていた。マラソンしていることは知っているけれど、主に関東近辺であり、直接その姿を見せる機会はなかなか無かった。
ウェアやゼッケンをつけ、汗まじりでランニングする、「こんな感じ」という実際の姿を目の前で見せることは、この大会での一つの目的だったのでよかった。いつか大阪マラソンに当選したらそこでも。
REG5 鴨川河川敷 〜 川端通
2つの点で思い出の区間になった。
- 鴨川河川敷の心地よい路面状態
- <烏丸丸太町>交差点付近で目前に見つけた、5:00ペーサー皆さん3名
鴨川河川敷の心地よい路面状態
- 前日の長い雨は、夜には上がったものの雨量はかなりあった。この河川敷、ダート道のぬかるみは相当だったはず
- 一方で「大会コースなのだから、土を入れるなどケアがなされるかもしれないな」とも考えていた
- 実際にこの路面がどの程度荒れているか(整備されているか)で、運営側の心意気や本気度のようなものが見えるかも、と朝から思っていた
果たして結果は。とても走りやすい路面だった。
- 荒れたぬかるみはほとんどない。おそらく土が入ったのだろう。前を行く多くのランナーに踏み固められ、5時間ランナーの時間帯にとっては、やわらかな低反発状の土でおおわれた、穏やかな路面になっていた
- 足に優しく、シューズの汚れもほとんど増えなかった。素晴らしい。運営皆さんの気合いやもてなしの心、じーんときながら歩を進めるのだった
といいつつその路面の写真を撮っていない。ちょっと後悔
私設エイドでコーラをいただく。きわめて短期間の燃料、という感じ
ばっちり逆光いただきましたが「河川敷 あと2km」
鴨川デルタ。懐かしい人には懐かしい。いまは花火が禁止になったとのこと
ヤサカバスが連なって控える
エイド表示は大きくわかりやすい。遠くから見やすいことを考えている。親切
「これより1.7km 都大路コース」
京都御所、南側丸太町通り沿いの入り口。このそばには、大学テニスサークル御用達のテニスコートがある
<烏丸丸太町>交差点付近で目前に見つけた、5:00ペーサー皆さん3名
この交差点に至る少し前、頭に風船をつけたペーサー(ペースランナー)3名が見えた。
- 単純に5時間半を予想してここまできたので「5:30ペーサーか」と思い、目を凝らして見えたのは「5:00」の文字だった
- ちょっとびっくりした。「ああ、後半もしばらく過ぎたけど、5時間ペースで来れているのか」
- この時点で34-35kmなので、あと6-7kmがんばればいい
- ここで追いついても、少し先、百万遍交差点から東への上りできつそうだな、と思いつつも、ペーサーに追い付けるうちに追いついてみようか、という気持ちになった
追いつくことを始めたころの1枚。まだ足は動く。京都市役所前へ向かう
京都市役所前の折り返し。ペーサー皆さんが見えている
給水があり水を飲んだ。が、ペーサー皆さんは文字通りペース走をするので、給水で止まったりしない。(実際は3人中1人は水を飲むなどいったんペースを落とす。このため複数いるのだろう)
したがって、また離される。「ああ、ペーサーについて走るというのはこういうことか。。」と思いながら、また足を動かし徐々に追いつく
REG6 東一条通 〜 ゴール平安神宮
いよいよ最後のREG
再度ペーサー皆さんに追いつく。幅広な道路で横風をけっこうもらった区間
東大路を北へ。38km表示が見える。あと4km。左には京大体育館の階段が見える。ペーサーの少し前に出た
百万遍交差点。向こうに居酒屋串八。これを右へ(東へ)
以前は自転車でよく往復したけれど、ランニングで白川通まで行くのは初めて
コース上で最後の上り。縦長の雲が広がる
上りきった。最後の折り返し
吉田キャンパス北門。奥に小さく「あと2km」表示
かつての工学部9号館は、すっかり新しい文系学部の建物に建て代わっていた。調べると「総合研究1号館・プロジェクトラボ」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
百万遍交差点を左折
「TOEFL粉砕」
まだペーサー皆さんと一緒。まだ足は止まらない。「歩かずに進める元気は残っていて、いかに気力が続くかが大事」なのかがよくわかった
「あと1km」表示が見えた。もう一息
岡崎方面へ左折。東大路とお別れ
もうちょっと
見えた、平安神宮の鳥居
鳥居の手前がゴールライン
ゴールライン通過の瞬間(音が出ます)
ゴール!後のフィニッシュライン
ゴール後
あの鳥居は写真に撮りたい配置。撮る人がたくさんいた
というわけで完走メダルと合わせて
袋にあったメッセージ
第5回大会ということから五角形をモチーフとして、古都を象徴する紫をあしらいました。
正五角形は、その対角線を結ぶと、その真ん中に小さな正五角形が生まれます。小さな正五角形の中にも、同じようにまた新たに小さな正五角形が・・・というように、正五角形は、その中でその形が「永遠につながっていくデザイン」です。
そこから、脈々と受け継がれる京都の伝統と、駆け抜けるランナーの目に映る万華鏡のようにくるくる変わる景色をイメージしデザインしました。
少し後にゴールされた、5:00ペーサー皆さんに心からお礼を言った。あなた方がいたので記録更新できました。
後でサイトを確認。京都ランナーズ、K・T・C、京都でランニングする機会があればこのクラブにお世話になります
■5時間00分
宮村 秀志(京都ランナーズ)
松田 尚也(K・T・C)
酒井 直子(京都ランナーズ)
白味噌のみそ汁
山中先生にご挨拶、と思っていたけれどさすがにゴール時間が違いすぎてお会いできず
http://www.kyoto-np.co.jp/sports/article/20160221000124
緊急車両。フル装備の大型車両が揃い踏み。もちろん、出動しない方が望ましい車両。大きな事故はなかったようだ
大会後の京都市内
鴨川。ここはコースにはなっていないとはいえ、大会の盛り上がりとは無縁だったかと思えるくらい、穏やかだった
京都市役所前。すっかり片づいた
プリンセスラインバス。四条河原町やJR京都駅⇔京都女子大学を結ぶ
スポーツショップ。カウントダウンが進み、大会当日は「あと0日」表示
翌日 2016/02/22
イノダコーヒ 三条支店
朝ゆっくり、10時前にイノダコーヒ本店を訪れるとしっかり行列。。恐れ入ります。少し離れた三条支店へ
六角堂
「六角通り」でおなじみ六角堂。来年は第6回、メダルが六角形になるなら何か連携があるかもしれない
西院 らーめん鶴武者
最近はラーメン店がかかり増えたらしい西院地区。そのうちの1店を訪問
武者という名とは裏腹に、店内は清潔、接客は柔らかかく丁寧、ラーメンも美味
おまけ:京都+ランで参考になる本
- 作者: 山内武,アリカ,久野敦史
- 出版社/メーカー: 光村推古書院
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
街中の走れるルートがたくさん紹介されている。道の広さもわかりやすく、銭湯の場所や営業時間もわかる。
小型でポケットに入れられるくらい小型。
京都を走る まちなか編(+別冊カラーマップ)―ランでめぐる京都穴場スポット
- 作者: 秋房麻理
- 出版社/メーカー: 冬弓舎
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
店めぐりも含めた街ラン向け