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Evernote中島大土さんの話:AIとデザイン

アップルストア銀座で、無料、気軽に参加できるトークがあった。Evernote、自分の生活に組み込むメリットを感じず、今はほとんど使っていない。けれど「ああ、Evernoteはこんなしっかりした考えで将来機能を予定しているのか」がなんとなくわかり、技術的な興味が満たされたのでよかった。フィロソフィーという言葉も思い浮かんだ。

終盤にWe're hiring.とあり、人材ネットワーキングの目的もあったようだけど、実際興味のある学生/社会人が多く参加していたようなので、彼らにとってもいい機会だったのではと思う。

Evernote

Evernote

Event Details

米国IT産業の中心地シリコンバレーでは多くの日本人が活躍しています。このイベントでは、Evernoteの米国本社でデザイナーとして活躍する中島大土氏が、デザインとものづくりについて語ります。Evernote流のデザインプロセスとフィロソフィー、そして日本人がシリコンバレーで活躍するための条件について、自身の実体験に基づいてお話しします。お気軽にご参加ください。

書き起こし

話された内容のほぼ全てはこちらに:

Evernote's A.I. Design - Taido Lantz Nakajima - 安藤日記

あとは自分のメモを(各見出しは自分でつけたものです):

EvernoteA.I.が目指すもの

  • チューリングテスト
    • 壁の向こうがコンピュータか人間か?を判断させる。64年かけて先日ようやくコンピュータがパスした
  • "しかしなぜコンピュータが人間の代わりを?"
  • ロシアのチェスマスターがIBMディーフブルーと対戦して負けた
  • 彼が新ゲームadvanced chess開発。コンピュータと人間がチームになって対戦
  • Elo rating
  • イロレーティング - Wikipedia
  • 確率計算はコンピュータ+最後の判断を人間が行う
  • EvernoteA.I.が目指すものはこれ。人間の代わりでなくパートナー Augmented Intelligence

コンピュータ+人間がチームで、というのは電王戦の流れに近い。チェスか将棋かの違い

AI三原則

  • It improves your work
  • It is about design
  • It benefits you, not us

A.I. is future of platform

  • 広告配信に使われる機械学習 = "not benefits you" 「悪」
  • 身近なはずのスマートフォン、持ち主を理解していない
  • 通話中に別デバイスに表示 → 仕組みは簡単だけど、何を表示するか?は難しい メールやりとりなど

広告配信関連のいわゆるレコメンドエンジンを明確に否定している。うーんたしかに。レコメンドされることが何となく良しとされ、広がった技術である一方、そう言われれば「ユーザーのため」ではないですよね

Design for what?

  • not to solve problem, to elevate your experience 新しいことだから問題にはなっていない
  • not follow trends, for an emotional experience 子供がプレゼント楽しみにするようないい経験を提供。セレンディピティ
  • 資料作成中にほしい情報。わざわざほしいと意識しない。そういう機能を提供したい。セレンディピティボタンは作らない

このあたりからEvernoteを想定した話に近づいていく

ルーセルの例

Dropbox が提供する Carousel は保存した写真や動画を表示する新しいギャラリーです。Carousel を使い始めると 3 GB のボーナス容量を獲得できます。

Q&A

  • 今の経験をよりよくしたい、missingなものはなにか
  • ユーザー要望とかけ離れないような工夫?
    • ストーリーボーディング。day in life ユーザーの1日を想像、アプリの使用シーンを考える。しかし間違うこともある。むずかしい
    • A/Bテストもしている
  • デザイナーもコード勉強必要?
    • Yes. コードかける後輩が出てくる。常に後ろを見ていよう
    • 「UXデザイナー」❌ 設計するのはインタラクション。user experienceは設計できない
  • http://www.usertesting.com よく使っている
  • 「design」に対応する日本語は?
    • 色んな意味がある。夢や感情をつくる
  • デザイナーはユーザーに何かを伝えたい。
  • IoT、メガネや時計でおわらない。ウェアラブルは広がる。マイクロファブリックで汗センサーなど