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2010-01-01から1年間の記事一覧

パスポートのスタンプ

数年前の台湾旅行以来、海外渡航の機会もなく、いずれと思っていたパスポート更新を(案の定)忘れたまま、今年の3月に期限が切れていたことにこないだ気づいた。 パスポートの「VISA」欄に捺された出入国のスタンプを眺める。2002年(卒業旅行)関空⇔イスタ…

インセプション

速くて、深い作品。思っていたより楽しめた。現実から夢という場面転換に慣れていないので、けっこう大変だったけれど、あきらかに訳わからんという流れや、ボケた描写は何一つなかった。すっきりとした、よく練られた構成だと感じた。

踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!

あまりいい評判でない中、普通に楽しめたと思う。作品の楽しさを無理やり y=sin(x) の振幅で表して、1作目を1としたとすると、同じ1とか1.2はなかったけれど、0.8はしっかりあった(0や0.5ではなかった)という感じだ。

過ぎる時間と、変わらない時間

日曜、高校時代からの同期と集まった。四者四様の近況。顔を合わせるお互いは、何の変わりもない。ここには、以前から変わらない時間がある。けれど、ゴルフ話や「最近の体調」のような話題がところどころにうまれ、傍目から見たら、いい年したおっさん(と…

世界報道写真展2010

日本の報道写真展は昨年と今年始めに行ったけれど、世界のほうは初見だった。日曜午後という時間帯からか、意外と受付に行列ができていてびっくり。ついでに東京都写真美術館の「友の会」に入るつもりだったけれど、その受付も人がけっこういて、まあまた今…

羅生門 (まんがで読破)

「真相は藪の中」という言葉の元はこの作品なんだと初めて知った。計3つの短編で登場人物が重複していて、1つの作品のようにも読めた。 「羅生門」と老婆のおどろおどろしさは絵でよく現れている。 「ちゅう盗」(ちゅうが変換できない、にんべんに周瑜の瑜…

罪と罰 (まんがで読破)

たしかにさらっと読めて、あらすじと結末を知ることができた。「読破」とまでは言いづらく、けれどもちろん、そうしたいと思う人は原著を読んでください、ということだろう。 「凡人か非凡人か」と人の属性を二値化してしまう、今となっては滑稽な考え方。末…

告白

多くはモノローグの形で語られ、一見読みやすい。 章ごとにその視点が変わる。主人公から見たAとB、Aから見たB、Bから見たA、母親から見たA、Aから見た母親…、一つの事件でも、当事者の視点が違うと、行動の思惑がまったく違うものになっていく様が、読んで…

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?

タイトルと表紙だけみると「乗り鉄」向けの軽めの趣向かと思いきや、実際は「鉄道運行論」「鉄道会社社会学」とも言えそうな、硬質で明快な内容で、面白く読めた。 鉄道会社のOBや関係者への深い取材量を感じさせる。そのため、示されるデータがpracticalで…

忘れたころのお楽しみ

サザビーリーグの株主優待が届いた。 単元株を持っていれば贈られてくる。正確に言えば半期に1回だが、正直、忘れた頃にやってきてくれるのでちょっと嬉しい。さらに買い増せばカタログギフトのグレードが上がるようだが、そこまでしようとは、あまり思わな…

知事とキマグレン

こないだの土曜、ランドマークプラザで、キマグレンと知事がトークショーをやっていた。「神奈川クリーンビーチ&スモークフリーキャンペーン」という、例の受動喫煙防止条例を受けて、海水浴場などをきれいにしましょう、というイベントだった。インタビュ…

"WA" Dining 嘉咲 KASHOW

出張先ホテルの1Fにあるダイニングレストラン。となると、朝食時には宿泊客でいっぱいになるおあつらえ向きの食事処、という印象。けれど、平日夜の空いている夕食時に行ってみると、落ち着いたかなりいい雰囲気を持った場所だとわかった。アルファベットの…

生の語りに、人となりが表れる

先週の土曜日、この人の演説会が開かれる、という知らせを浅尾慶一郎さんのtwitterで知る。支持者でもなんでもないのだけど、横浜市長選以降のこの人のがんばりや、ブログで発信する情報の質や量には、並々ならぬものを感じ、実際に語るところを聴いてみたい…

iPadは思ったより

新型iPhoneの発表が行われる(と言われている)WWDC2010の数時間前というタイミングではあるが、こないだようやくiPadを触る機会があった。思ったより小さく、思ったより重い。充分薄く、その頑丈さには質感と密度があり、そこから必然的に感じられた「重さ…

孤高のメス

公開初日なのにけっこう空いていたのでちょっと不安だったけれど、重いテーマをすがすがしく描ききったいい映画だなと思う。リアルな手術シーンは、映像化のたまもの。やっぱり、健康でいられることが第一だ。 医師としての使命と一体化した優しい主人公と、…

名探偵コナン 天空の難破船

1000円の日に、都合のいい時間帯に映画館に寄れたので観にいったら、意外とおもしろかった。子供向けの映画だから、他作品の予告も子供向けの作品のものばかりで新鮮。 ちょっと現実離れしたストーリーではあるものの、そんなことは気にせず、目の前でおこる…

オーデュボンの祈り

おもしろかった。登場人物がそれなりに多く、冒頭から前半にかけて、ジグソーパズルのピースがさらっとばらまかれるように描写される。「事件」への関わりかたは人それぞれで、背負っているものが何なのか、なぜこんな行動をとる/とったのか、というのが後半…

また行きたいと思う店

飲食店の場合、こう思う店にはなかなか出会うことがない。たとえば、別の日の同じ時間帯に(おなかが減ったときに)、また行ってみたいとふっと思い出すような感覚だ。 お探しの店舗のページはありませんでした食べログで店舗を探す 店内の庶民的な雰囲気と…

長崎旅3 - 軍艦島へ上陸

3日目は、午前に軍艦島に向かう3時間のツアーに参加し、午後は、夕方の帰便までの時間、長崎市内をぶらぶらした。 「上陸できるかどうかは、近づかないとわからない」という触れ込み。曇りぎみの天気、近づくごとに緊張したけれど、波には恵まれたらしく、無…

グリーン・ゾーン

まあまあおもしろかった。イラク戦争のきっかけに疑惑を投げかけるノンフィクション作品を基にした、ということで、相当シビアな内容のはずが、限られたキーパーソン、はっきりしたキーアイテムのために、わかりやすい展開になっている。ほぼ8割を占めるハン…

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

ドラマをずっと見ていたわけではないけれど、過去の映画の再放送や、夜中にまとめて放送されたりする時に観て、「あの世界観」はインプットできていた。自分なりにむりやり圧縮するなら= 「霊能力なんか存在しない」というメッセージ 「方言を話す人々+村…

長崎旅2 - 柿右衛門窯を探訪

2日目はレンタカーを朝から半日予約していた。柿右衛門窯が、この日の目的地。かの昔、ポストペットのペンギンに適当に名づけた「柿右衛門」の名を持つ、実在の人がいると知り、検索できてしまう便利な世の中になって以来、いつか行ってみようと思っていたの…

長崎旅1 - 迷うのも旅

マイルを使って長崎に行ってきた。佐賀の有田にある「酒井田柿右衛門窯」と、軍艦島を見てみたいと思ったのが理由だ。飛行機とホテルだけ予約して、行き当たりばったり。もちろん、街や人や道路、建物の雰囲気も味わってきた。旅日記として、忘れないうちに…

オーケストラの秘密

平たく言えばオーケストラにまつわる蘊蓄本。ソナタとコンチェルトとシンフォニーの違いを初めて知ることができた。 最初にわかりやすく、「ステージマネージャー」「インペク」など、オーケストラの裏方のことを説明してくれるので、おもしろかった。楽器ご…

密度のある空白

大学時代の同期と飲んだ。そのうちの1人は8年ぶり、卒業年以来の再会。もう1人ともまったく数年ぶりで、こうやって顔を合わせるまでに、それなりの空白期間があったものの、近況を含め、最近の興味や、気になっていることへのアンテナがさすがに広く、なかな…

「宝くじは、有楽町チャンスセンター1番窓口で買え!」は本当か?―お金で後悔しないための経済学

行動経済学についてひと通りわかる本。人間の心理が(宝くじ買うとか投資するとかの)経済行動に深く関わる、というケースを気軽に読み進められる。 肯定バイアス、事前確率、アンカリング、行動感染などなど、なるほどと思うキーワードばかりでおもしろかっ…

「渋滞」の先頭は何をしているのか?

おそらく本当に書きたかったことは、第1章と第2章に集約されている。 高速道路などで採った膨大な統計データから、渋滞が起こりはじめる状況、しきい値となる速度などを導き出している。前後に並んだ車が徐々に動きだす速度の差を「膨張波」として見立てて、…

社中習作展

華道の展示会の週末だった。といっても、催事場で開かれる展示会とは違い、オープンにアナウンスはするものの、どちらかというとinternalな展示会だ。社中展、と呼んでいるが、それは略称で、本当は「社中習作展」というものであることを前日に知る。確かに…

聖書の名画はなぜこんなに面白いのか

タイトルに惹かれて内容もぱらぱらと見ずに買ったけれど、おもしろかった。 名画と言われる絵画のけっこうな割合が、旧約/新約聖書のいずれかの内容を描いている。絵によってほぼ固定されている解釈もあれば、人によって異なる評価がされているものもある。 …

JAXA一般公開

中央線に乗ったついでに、たまたま今日(4/18)だったなとtwitter経由で知った、調布の航空宇宙センターの一般公開に行ってきた。高圧ガスのボンベ、建蔽率の低い敷地、敷地内の広い道路は、前職の研究所のそれと近く、ちょっと懐かしい気分になる。 親子連…